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アメリカがデフォルトを宣言するだと!?

 この記事を読んだ時、脚が震えた。鼓動が早くなり背筋を冷たい汗が流れた。仕事の合間に読んだのがいけなかった。しばらく興奮で仕事が手につかなかった。

 http://electronic-journal.seesaa.net/article/112163964.html

 こういう大げさな話はよくある。が、この情報は所謂トンデモ話ばかり追いかける輩のページに掲載されていたものではなく、普段から金融経済の情報ソースにしていた金融ジャーナリストのブログに載せられたものだ。
 そして僕個人がずっと抱き続けていた、9・11から始まったアメリカの、あまりにも強引な政策運営の謎を解く鍵のように思えてならず何度も何度も読み返した。

 もちろん、冷静さを取り戻した今となってはよくある噂話のひとつだろうと思っている。が、心の底では未だデマとして捨てきれずにいる。 

 アメリカが莫大な借金を日本と中国にしていることは周知の事実だ。日本は円高阻止の為にせっせとドルを買い、米国債を買い支えた(一応、表の話だが・・・)。中国も対米貿易黒字を米国債へと注ぎ込んだ。
 結果、アメリカは中国に戦略的に弱点を握られることになってしまった。

 にも関わらずアメリカは9・11後、電光石火の早業で大軍をアフガニスタン、イラクへと進め、今日まで莫大な戦費を垂れ流し天文学的な財政赤字を抱える羽目になってしまった。

 そしてサブプライムローン問題から始まった金融危機だ。超高度な金融工学が市場に膨大な利益をもたらすなどと絶頂期には言われてきたが、1の元本に対し、100倍のレバレッジが可能になった滅茶苦茶な信用取引をしているだけのことじゃないか。
 案の定、仮想空間で人類が経験したことも無いような「京」の値を超えるような損が一気に発生した。

 表向きの話では、失敗、失政という事になっている。が、本当にそうか?

 イラク戦争は素早く占領を終えて撤退すると公約していたが、略奪の奨励、スンニ派とシーア派の対立の扇動、武装勢力掃討に託けた住民の虐殺などの混乱を引き起こすようなことばかりが行われた。

 サブプライムローン問題も、何時までも不動産価格が上がり続けるわけが無い、必ず破綻が起きる、と1年以上も前からテレビのコメンテーターやごく普通のサラリーマンまでもが指摘していたことだった。

 戦争の坩堝、博打の様な市場経済の渦中に叩き込まれれば分かっちゃいるけどやめられない、という心理ゆえに破滅に向かって突き進んでしまった、とも思える。

 が、ずば抜けて頭のいい人間を国中から集め、彼らを競わせて政策を出すプロ中のプロ達がこんな馬鹿でも分かるミスをするものだろうか?
 ひょっとすると、わざとやっているのでは?という思いに駆られる事が時々あった。

 でも何の為に?

 そんな思いを抱いている所へ、この記事が目に飛び込んできた。
「こんだけ失敗をしたため、もう財政が立ち行かなくなりました。残念ながらデフォルトします。お金を貸してくれた日本の皆さん、中国の皆さん、ごめんなさい。イエス、ウイ・キャン!」

 散々人に金を借りて好き放題遊んで徳政令である。 

 「まさか。こんな話を真に受ける奴は馬鹿だ。」

 冷静に考えればそうだろう。だが、9・11以前からアメリカが行ってきた余りにも理不尽な「自由という名の貿易制度」をはじめとした経済活動は傲慢以外の何物でもない。

 財政赤字に喘ぎ、発展が妨げられている貧しき国に高い利子をつけて大金を貸し付け、関税を撤廃させ、補助金漬けの農産物を破格の値段で売りつける。そんな事をすれば貧しい国の経済はますます破壊され、搾取されるばかりだ。

 新自由主義、自由貿易制度というのは要するに「経済力のある国がもっともっと金儲けする為には貧しい国に何をしても『自由』。貧乏人が何万人死のうがお構いなし」という事だ。

 こんな理不尽な事が許されていいのか?アメリカはあまりにも身勝手すぎる。というのがこの地球上から何時まで経っても貧困が無くならない大きな原因だ。

 だからオバマ新大統領が就任早々デフォルトを宣言し、ドルを捨て、新通貨を発行し、完済人となって軍事力を背景にしてさらなる覇権を目指す、という噂は全く無いとは言い切れないのである。

 あまりにも自分勝手なアメリカならやりかねない。いや、そうでもしなければアメリカは破綻してしまう。そこまで追い詰められているのだ。
 オバマがインチキなのではない。オバマを取り込んだ、アメリカに巣食う全人口の数パーセントの特権階級が癌なのであり、これこそが死に物狂いで活路を求め、奇形的に進化していく資本主義の真の姿なのだ。

 オバマのデフォルト宣言は無い、と思う。無いと信じたい。もしそんな事があれば小泉政権の時に無謀に積み立てられた外貨準備金100兆円が一瞬にして紙くずになる。国民の資産が一気に吹き飛ぶ。米国債を膨大に抱えたメガバンク、生保が一気に経営危機になる。
 そうなれば当然預金封鎖だ。我々一般国民の貯金が突如として失われる。国民の半数以上が貧困層に転落する。

 まるで悪夢だ。無い。そんな事は絶対無い!断じてない!・・・と、思う。

 もしそんな時代が到来したら共に泣こう。今までが恵まれすぎていたのだ。植民地になることも無く、内戦が起こることもなく、国が分断されること無く、軍政にゆれることも無く、他国の侵略におびえることも無く、世界を見回しても日本ほど運が良かった国は他に無い。
 だからアメリカの言いなりになってしまった。そして我々一般国民は米国に日本を売り渡すことで身を立ててきた外務官僚や政治家の輩に国の運命を全て任せっきりにしてきた。自分とは関係の無いことだと思い込んできた。そのほうが楽だもん。

 ようするに国際社会の引きこもりだ。ニートだ。パラサイトだ。今、再び日本は国際社会の荒波にもまれる時が来たのだ。我々一般国民は罰を受けるのだ。
 誰から?さあ、ご先祖様だろうな。

 どんと来い!そんな時代になったら心を入れ替えて日本人の底力を世界に見せてやる!

 必ずどん底から這い上がってやる!!!!!!!

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