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エイズ治療の環境整備訴え 薬害訴訟の原告団代表 '09/1/17

 中国、四国地方にあるエイズ治療拠点病院(五十八医療機関)の連絡協議会が十六日、広島市中区の鯉城会館であった。一九九六年に大阪地裁で和解が成立した大阪HIV(エイズウイルス)薬害訴訟の原告団代表、花井十伍さん(46)が講演した。

 医師や国、各県の担当者ら約百二十人を前に花井さんは「チーム医療や福祉との連携を強め、積み上げた実績を次世代につなげてほしい」と治療体制の整備、強化を訴えた。

 協議会に先立ち、元原告ら八人が、中国、四国地方のエイズ治療の中心を担う広島大病院、県立広島病院、広島市民病院の幹部らと非公開で会談。患者のプライバシーに配慮した外来診療▽患者を交えた院内研修の開催▽周辺病院との連携強化―の徹底を求め、了承を得たという。

 会談後、県内に住む元原告の男性(45)は「どの病院でも万全の治療が受けられるよう、環境整備に努めてほしい」と話していた。(門脇正樹)




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