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レビュー
2006年11月06日 04時56分 更新

発売前に大きく改善されたブルーレイDIGA“へ”のムーブ (1/2)

年内に発売するBlu-ray Discレコーダーとしては、唯一、i.Linkを装備しているパナソニックの「DMR-BW200」。発売直前となった現時点のファームウェアでは、かなり高い互換性を有していることがわかった。
photo 「DMR-BW200」

 年内に発売するBlu-ray Discレコーダーとしては、唯一、i.Linkを装備している松下電器産業の「DMR-BW200」。実はこの機種、“美・画質エンジン”と名前はややベタながら、内蔵の画像処理回路が大変優秀な製品である。とくに1080iの放送波を1080Pで出力した際の情報量の多さは素晴らしく、またDVDから各種解像度にアップコンバートしHDMIで出力する、いわゆるアプコンの性能も専用DVDプレーヤー並みにいい。

 当初、この点を再確認したいと思い試用機の貸し出しをお願いしたのだが、ひょうたんから駒が出た。どうやらi.Linkのムーブに関して、発売直前となった現時点のファームウェアにおいて、かなり高い互換性を有していることがわかったのだ。

 手元にある機材で確認しただけでも、アイ・オー・データ機器の「Rec-POT F」、日立製作所の「DV-DH1000W」「DV-DH1000D」、シャープの「BD-HD100」を送り出し側とし、BW200を受け側としてムーブできるという結果が出た。ただし、ちょっとしたコツが必要となる機種もある。

2種類のi.Linkモード

photo i.Linkポートは前面にある

 BW200にはi.Link端子の設定に「DV」「TSモード1」「TSモード2」という3つのモードがある。TSモードの違いはムーブ時の細かな動作で、“ムーブ処理を行う際にBW200が相手を見て、どんな種類の機器に見えるのか”によって切り替えなければならない。

 TSモード1は接続相手の機器コードがD-VHSになっている場合を想定した動作モードで、Rec-POTシリーズやシャープ製レコーダーのi.Link動作をD-VHSに設定している場合に選択する。一方、TSモード2は接続相手の機器コードがSTB、つまりセットトップボックスに見える場合に選択する。現時点でわかっている範囲では、日立の「DV-DHxxxxW/D/S」と3シリーズがSTBとして見える。

 ここまで説明すれば、あとはそれぞれ送り出し側の機器からムーブ処理を行うだけ。“出来ました”で終わりなのだが、実は日立のレコーダーに関しては“裏技”を使わなければならない。

日立レコーダーの非公式“裏技”

 日立の該当機種は、i.Linkの扱いがやや特殊で、i.Linkによるムーブ時は複数の機器を接続してはならないことになっている。i.Linkポートが2個もあるのになぜ? という疑問はともかく、1対1での接続以外ではムーブが保証できないからとのことだ。

 また、正常にムーブが行えると日立側で確認できている機種以外が接続されている場合、通常のムーブ操作では操作が途中で中断されてしまう。これもムーブの確認ができていない機器に間違ってムーブしようとして、中身が失われてしまう可能性を排除するための仕様だ。

 しかし、この仕様に関しては非公式ながら相手機器のチェックを外す裏技が存在している。ムーブするタイトルを選択し終え、次の画面に移動する際に「ENTER」ボタンではなく「Rec」ボタンを押す。すると互換性が確認できていない機器(BW200は未発売のため、当然確認できていない)へのムーブを始める。

 具体的な手順を見ていこう。

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[本田雅一,ITmedia]

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