医師不足で診療科が相次いで休診に陥るなどしている県立延岡病院で16日、副院長を含む専門医6人が、3月末までに医局へ引き揚げたり、辞職することがわかった。副院長は2月末で辞める。
県病院局経営管理課によると、現在1人の腎臓医が宮崎大医局へ引き揚げるほか、神経内科医の3人全員と、2人いる血液内科医のうち1人がそれぞれ自己都合で辞職する。これに伴い、腎臓内科と神経内科は4月から休診となる見込み。
同病院は15日に院内全体科長会議を開き、今後の診療を協議するとともに、県に報告した。県北の救急医療の中核病院として位置づけられる同病院だが、医師不足に歯止めがかからず、06年8月に眼科、07年7月に精神科、08年8月には消化器系内科が相次いで休診に追い込まれる緊急事態に陥っている。【甲斐喜雄】
毎日新聞 2009年1月17日 地方版