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健やかわかやま:看護師・助産師らアンケ ミス、ニアミス「ある」83% /和歌山

 ◇看護師・助産師ら対象のアンケートで、人手不足「危機的」--実行委、知事に要請書提出

 県医療労働組合連合会(小浜正孝執行委員長)と県民主医療機関連合会(井戸茂樹会長)でつくる和歌山ナースウエーブ実行委員会が、県内の看護労働実態調査の結果を発表した。調査は06年に続き2回目。前回同様、人員不足による厳しい労働事情が示された。

 昨年3、4月、入院ベッドがある県内15病院で、看護師や助産師らにアンケート調査した。平均年齢は37歳で、県内の病院で働く看護職員の約1割に当たる682人が回答した。

 看護業務の増減や残業時間、残業代の支払いなど27項目。「この3年間にミスやニアミスを起こしたことがあるか」という問いには、83%が「ある」と回答。「十分な看護が提供できているか」は、「できている」が6%、「できていない」が68%だった。

 県庁で記者会見した小浜執行委員長は「看護職員の人手不足は、危機的状況にあるという実態を広く知ってもらいたい」と語った。

 看護師の男性(28)は「人や時間の余裕がなく、ミスや容体急変への不安を常に抱えている。患者が一番大事だが、患者中心の看護ができない」と訴えた。助産師の女性(45)も「ベッドの回転をよくするため入院期間が短くなり、休み明けに病棟へ行くと初めて会う方ばかり。書類の記載ミスなどにつながる」と指摘した。

 同実行委は、看護師養成施設の確保、院内保育所や職場復帰などの支援充実を求め、仁坂吉伸知事あてに要請書を提出した。【加藤明子】

毎日新聞 2009年1月17日 地方版

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