出産直後の娘殺害で母親を殺人罪で起訴

　青森市で昨年１２月、アパートから乳児の遺体３人と人骨とみられる骨片が見つかった事件で、青森地検は１６日、出産直後の娘を殺害したとして、殺人罪で住所不定、無職能登谷純代容疑者（３９＝死体遺棄罪で起訴）を起訴した。

　起訴状によると、能登谷被告は２００６年９月７日ごろ、青森市のアパートで、同月２日に出産した娘のひなたちゃんの鼻と口にタオルをかぶせた上、顔を自分の胸に強く押しつけて圧迫、窒息死させて殺害した。

　地検によると、動機について能登谷被告は「数百万円の借金があり、１人で育てられなかった」と供述。「殺すのはつらかった」とも話しているという。

　能登谷被告は、骨片を含めた残る乳児３人についても「風呂場で出産後すぐに浴槽に沈めて殺した」と供述しており、青森署が死亡の詳しい経緯を調べている。（共同）

　［2009年1月16日20時21分］