岡山放送局

2009年1月17日 9時49分更新

仕事を失った人を介護の現場に


景気の急激な悪化で仕事を失った人たちを人材不足に悩む福祉や介護の現場で受け入れられないかなどについて、福祉関係者やハローワークの担当者などが意見を交わす緊急の会合が16日開かれました。

県庁で開かれた会合では、はじめに県の神ノ田保健福祉部長が「福祉や介護の現場は深刻な人材不足に陥っている。最近の景気の悪化で解雇された人たちを福祉の分野で受け入れられれば双方にとって有効といえる」と挨拶しました。

会議ではハローワークの担当者が、解雇された人は製造業が多いため福祉や介護といった全く違う分野での就職にはなかなか結びつきにくいという現状を報告しました。

これに対して福祉施設の協議会の代表などからは、介護の現場で一定の期間、実習を受けてもらうことや、施設の掃除や介護の補助など専門の知識や技術を必要としない仕事をしてもらうことはできるといった意見が出されました。

こうした意見を受けて16日の会合では、県が橋渡し役となって、仕事を求めている人に県内の特別養護老人ホームで1か月程度、研修を受けてもらう制度を早ければ来月にもつくることを決め、福祉施設などとの調整を進めることになりました。