岡山放送局

2009年1月17日 9時49分更新

高校生内定取り消しは12人


雇用情勢が急速に悪化する中、高校生がいったん就職の決まった企業から内定を取り消されたケースは県内でこれまでに12人に上り、全国で4番目の多さとなっています。

文部科学省の調査によりますと、この春卒業する予定の高校生のうち、景気の悪化が深刻になった去年の秋以降、企業から就職の内定を取り消されたのは今月5日までに全国で186人に上りました。

このうち、県内の高校生では12人が内定を取り消され、全国でも4番目の多さとなっています。

県教育委員会によりますと、12人のうち6人は新たに就職活動をして別の企業の内定を受けたほか、4人は大学や専門学校などへの進学を決めましたが、残る2人については現在も進路が決まっていません。

また、厚生労働省の調査では、県内の高校生の就職内定率は去年11月末の時点で83パーセントで、全国の平均を上回っているものの、前の年の同じ時期に比べ2.3ポイント低下しています。

県教育委員会では「内定を取り消した企業3社のうち1社がまとめて10人の内定を取り消したため、人数が多くなった。今月からは高校生の就職のための支援員を新たに4人配置し、求人の開拓などに取り組んでいる」と話しています。