2009年1月17日 9時49分更新
岡山市の西大寺観音院の伝統の「はだか祭り」について、福を呼ぶとされる宝の木などの資料を集めた展示会が岡山市で開かれています。
この展示会は西大寺観音院に室町時代から伝わる伝統の祭り「はだか祭り」が始まって来年で500年を迎えるのに合わせて開かれたもので、会場には寺に伝わる貴重な資料などおよそ70点が展示されています。
このうち祭りに参加したはだかの男たちが奪い合う2本の宝の木「宝木」は、1616年の江戸時代初期に作られた現存する最古のものが展示されていて当時の祭りの様子を知るうえで貴重な資料とされています。
また、木材から宝木を作るために使われる専用のノコギリやノミなども展示されています。
会場にははだか祭りの熱心なファンらが訪れて見入っていました。
昭和55年に宝木を手にしたという岡山市の奥山正見さん(61)は「毎年、正月をすぎるころから祭りのことが待ち遠しくて体が熱くなってくる。ことしも参加して宝木を目指してがんばりたい」と話していました。
この展示会は来月22日まで岡山市デジタルミュージアムで開かれています。