海外

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

イスラエル:ガザ侵攻 イスラエル軍、白リン弾を使用 国連が初確認

 【ニューヨーク支局】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)ガザ事務所のジョン・ギング所長は15日、現地からのビデオ会見で、同日のUNRWA施設砲撃に「イスラエル軍が白リン弾を使用したようだ」と語った。白リン弾は主に発煙に使われるが、消火が困難で人口密集地での使用は「非人道的で国際法違反の疑いがある」と人権団体が批判している。今回のガザ地区侵攻で同軍による白リン弾使用を国連が事実上確認したのは初めて。

 ギング所長によると、砲撃は14日夜から15日まで続き、数百トン分の食料や医薬品など人道支援物資が焼けた。燃料運搬トラック5台も炎上したが、白リン弾攻撃によるものだったと見られる。ギング所長は「においや炎上の様子は白リン弾だった」と語った。

 砲撃に抗議した潘基文(バンギムン)国連事務総長に対し、オルメルト・イスラエル首相は施設内からの武装勢力の攻撃に反撃したと釈明している。しかし、ギング所長は「武装勢力は存在せず、施設からの攻撃もなかった」と明言、イスラエル側の説明を否定した。

毎日新聞 2009年1月17日 東京朝刊

検索:

海外 最新記事

海外 アーカイブ一覧

 

特集企画

おすすめ情報