コマンドプロンプトを便利に
場所の確認
コマンドプロンプトは特定のフォルダを常に作業場所にしています。いまどこにいるかは不等号「>」で終わる文字列を見ることで分かります。
C:\Documents and Settings\Keroro>
となっていればCドライブのKeroroさんのユーザフォルダにいます。(XPの場合)
最初の2文字がドライブ名、その後ろの\マークがトップディレクトリを表します。この>までをプロンプトと呼びます。いま自分がどこにいるかはプロンプトを必ず見てください。
ファイル一覧
ここでファイル一覧を見ると今のフォルダに何があるか確認できます。コマンドは「dir」です。
C:\Documents and Settings\keroro>dir
ドライブ C のボリューム ラベルがありません。
ボリューム シリアル番号は E477-72B7 ですC:\Documents and Settings\keroro のディレクトリ
2007/09/23 12:43 <DIR> .
2007/09/23 12:43 <DIR> ..
2007/08/16 03:14 <DIR> Bluetooth Software
2007/09/23 12:01 <DIR> Favorites
2007/09/26 00:39 <DIR> My Documents
2007/09/27 08:15 5,378,048 ntuser.dat
2007/08/17 16:18 <DIR> VSWebCache
2007/08/10 23:52 <DIR> WINDOWS
2007/08/10 22:58 <DIR> スタート メニュー
2007/09/24 02:33 <DIR> デスクトップ
1 個のファイル 5,378,048 バイト
9 個のディレクトリ 8,171,040,768 バイトの空き領域C:\Documents and Settings\keroro>
マイコンピュータでたどっていくとこれは以下のように見えます。
だいたい同じですが、いくつか違うものもあります。たとえばdirコマンドだとドット「.」「..」という<DIR>(=フォルダ)があるように見えます。この2つは特殊なフォルダで自分自身と1つ上のフォルダを表しています。また「お気に入り」フォルダはコマンドプロンプトでは本当の名前「Faborites」に見えているはずです。このフォルダは特殊なので別の場所に移動しましょう。
フォルダの移動
ドット2つが上のフォルダという説明をしました。ではフォルダ移動コマンド「cd」で上のフォルダに移動します。
C:\Documents and Settings\keroro>cd ..
C:\Documents and Settings> ←上のフォルダになった
プロンプトを見ると場所が1つ上に変わっているのが分かります。一気にトップフォルダに戻るときは「¥」マークを使います。
C:\Documents and Settings>cd \
C:\>←Cドライブ直下フォルダになった
Windowsフォルダの下のfontsフォルダに移動するときはトップを表す¥マークを先頭にWindows、区切り文字でもある¥マークを入れてfontsと入れます。
C:\Documents and Settings>cd \WINDOWS\Fonts
C:\WINDOWS\Fonts>
フォルダ名を間違えずに入れるのは大変です。特にスペースを含んでいたり感じを含んでいると面倒です。そういう場合はTABキーを使います。
C:\>cd \d(ここでTABキーを押す)
最初の1~2文字(ここでは\d)を入れた後にTABキーを押すと
C:\>cd "\Documents and Settings"
と勝手に入力してくれます。最初の1~2文字を入れなくてもTABキーを何度も押していれば目的のフォルダをいつか表示してくれるでしょう。
ドライブの移動
CDコマンドは同じドライブ内でのフォルダ移動しかできません(オプション指定で可能)。ドライブを移動するにはドライブ名の後ろにコロンをつけてリターンします。
C:\Documents and Settings\All Users>e:
指定されたドライブが見つかりません。C:\Documents and Settings\All Users>d:
D:\>
私の環境ではEドライブはないのでエラーが出ました。Dドライブへの移動は成功してます。
ファイル名の補完
さっきフォルダ移動するときにTABキーを押すとフォルダ名を自動で入力してくれました。ファイル名も同様です。ここでDドライブのDownloadフォルダの下のTestフォルダにあるmd0、md1、md2ファイルを手っ取り早く結合する方法を手順で示します。コマンドプロンプトを開いたところからです。
Microsoft Windows XP [Version 5.1.2600]
(C) Copyright 1985-2001 Microsoft Corp.C:\Documents and Settings\Takayuki>d: Dドライブに移動
D:\>cd D ←ここでTABキーを押す
D:\>cd Downloads ここまで自動ではいる
D:\>cd Downloads\t ←ここでまたTABキーを押す
D:\>cd Downloads\test ここまで自動ではいる
D:\Downloads\test>dir ファイル一覧を見る
ドライブ D のボリューム ラベルは DATA です
ボリューム シリアル番号は C4D3-0072 ですD:\Downloads\test のディレクトリ
2007/09/28 01:52 <DIR> .
2007/09/28 01:52 <DIR> ..
2007/09/28 01:20 11,537,334 a.zip
2007/09/24 10:58 213,714 test.md0 結合したいファイルがある事を確認!
2007/09/24 10:58 213,714 test.md1 結合したいファイルがある事を確認!
2007/09/24 10:58 213,714 test.md2 結合したいファイルがある事を確認!
2007/09/24 10:58 213,714 test.mds
5 個のファイル 12,392,190 バイト
2 個のディレクトリ 34,696,675,328 バイトの空き領域D:\Downloads\test>copy /B t←ここでTABキーを押す
D:\Downloads\test>copy /B test.md0+←ここでTABキーを2回押す
D:\Downloads\test>copy /B test.md0+test.md1+←ここでTABキーを3回押す
D:\Downloads\test>copy /B test.md0+test.md1+test.md2 test.iso
test.md0
test.md1
test.md2
1 個のファイルをコピーしました。D:\Downloads\test>
入力するのは赤字の部分だけです。
もっと簡単に・・・
もっと簡単に使うこともできます。まず作業フォルダをマイコンピュータなどから開いておきます。そしてコマンドプロンプトも開いておきます。この2つのウィンドウを使います。
まずは作業ディレクトリを移動させます。「cd /d(スペース) 」と入力してマイコンピュータからフォルダをコマンドプロンプトのウィンドウにドロップします。ここでは以下のD:\Downloadsのtestフォルダを投げ込んでみます。
C:\Documents and Settings\All Users>cd /d スペースの後にフォルダを投げ込む
C:\Documents and Settings\All Users>cd /d D:\Downloads\test 自動ではいる!
D:\Downloads\test> 移動完了!
同じ要領でCopyコマンドの時もファイルも投げ込めます。試してみてください。
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