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arrow渋谷県議・松村東秘書の盲動で
川合陣営(18日告示・川越市長選挙予定候補)は大混乱!
公職選挙法違反の怪文書連発!自己顕示欲で
自分の名前を掲載した文書を配布(松村氏)
怒れる市民から渋谷みのる県議の「連座責任」問う声

 

yellowbox 目前の市長選=相手陣営を誹謗する怪文書を連発した
川越市議会自民クラブと渋谷県議・松村秘書「妄想コンビ」

 1月18日(日)告示の川越市長選挙を目前に、立候補を予定する各陣営のせめぎあいが熾烈になっている。その中で、弁護士の川合よしあき予定候補を推す川越市議会自民クラブ、それに渋谷みのる県議と「公認秘書」松村東氏の盲動が大きな波紋を呼んでいる。

 年末から年始にかけて、「第一弾」「第二弾」と銘打った怪文書が川越市内全域に配布された。内容は、「歴代、川越市長の中で舟橋功一は最悪人の市長だ!!」「後継指名された細田副市長は共産党、舟橋市長の単なるピエロである」と書き連ねた発行人無記載の誹謗中傷文書。日本共産党は、今回の市長選挙で候補者擁立も他候補推薦もせず、「自主投票」的な態度を表明しており、細田てるふみ予定候補を応援・推薦するとはしていない。

 来る選挙について、内容に責任を持たないということに等しい発行人不詳の怪文書を配布することは、有権者の神聖な選択を図る場としての選挙を汚す行為であり、絶対に許されるものではない。現在、舟橋市長が細田予定候補を支援していることから、これらの怪文書の出所は容易に特定できる。本紙に寄せられた情報によると、川越市議会自民クラブを構成する三市議会議員(神田寿雄、吉敷さとる、関口勇)の中の一人だと言われている。

 しかし、より出所が明確な形の怪文書(?)も出回り始めた。本紙が既報した「任命証書」で「自由民主党公認 県議会議員」との荒唐無稽な肩書きを言われるままに使って笑いものになっている渋谷みのる県議といまや“最側近”として盲動を繰り返す松村東秘書が出したものである。

松村東秘書の「怪文書」松村東秘書の「怪文書」

 松村東秘書は、15日夜半から16日にかけて川越市街中心部などに意味不明の「東京理容美容専門学校 号外」と題したビラを配布した。「埼玉県知事上田清司氏が認可無効を認めた 元衆議院議員 厚生政務次官 松山千恵子氏 申請書等は虚偽ねつ造!! 川越専門学園トータルビューティーカレッジ川越坂戸校」と書き連ね、「名称使用許可/松村 東個人取得」と書き加えた坂戸市仲町にある旧東京高等理容美容専門学校校舎やその落成式(松村東氏が参加)の写真を掲載したもので、「平成21年1月15日発行」とされたビラには、松村氏が「自分のものだ」と裁判で争って敗訴した上、勝手な出入りや看板などの取り付けで「不動産侵奪罪」の有罪判決を受ける原因となった旧校舎の住所や自宅住所の一部(入間郡毛呂山町下川原)が記載されている。

 もう一面には、「物証」と題して、松村氏が敗訴した裁判で持ち出された「証拠書類」のコピーが掲載され、「名称使用許可者 設置者・設立人 東京高等理容美容専門学校 松村 東」と御丁寧に明記されている。誰が配布したかが明白な、およそ怪文書とは言い難いくらい松村氏であることをハッキリ示しているものだ。

 行政関係者は、本紙の取材に対してこう述べる。

「一連の怪文書は、悪質な選挙妨害そのもので公職選挙法違反の犯罪です。舟橋市長を選挙直前に誹謗することで、推薦されている予定候補の細田氏を貶めることを狙っていることが明白です。しかし、これほど出所のわかりやすい怪文書も珍しい。いまや松村東氏は渋谷みのる県議の秘書だそうですから、政治倫理の面で渋谷県議の連座責任は免れません」

 

yellowbox 連座責任制で逃れられぬ渋谷県議の政治的・道義的責任
犯罪者を秘書に任命した不見識が災い?

 本紙は、松村秘書が配布した「東京理容美容専門学校 号外」文書の内容について、埼玉県庁学事課に確認した。その回答は、「川越専門学園の申請について、知事が認可無効と認めたことはありません」とのことであった。松村氏は、真っ赤なウソを大きく書き連ねたビラを大事な市長選挙直前の時期にバラ撒いたのである。これは刑事罰で取り締まられるべき犯罪で、執行猶予付きの身である松村氏には重大である(松村氏は、先に指摘した不動産侵奪罪により懲役2年執行猶予3年の有罪判決を受けている)。

 また、これを許している渋谷県議も、政治家に適用される連座責任が問われる。もし、松村氏の犯罪行為が摘発され、逮捕という事態になるなら、県議会議員辞職が求められることとなろう。

 それにしても、犯罪で有罪判決を受けたばかりなのに、自分の配布するビラに不動産侵奪罪が問われた建物の住所を性懲りもなく記載し、更に公職選挙法のような国民の基本的権利に関わる重要な法律を踏みにじる犯罪行為を繰り返す松村東秘書。こんな犯罪者を県庁・県議会への出入りフリーパスを認めさせる公認秘書に任命し、いいなりのままで犯罪を繰り返させる渋谷みのる県議。

 この「誇大妄想コンビ」による盲動は、彼らが“敵”とみなす細田てるふみ予定候補にとってはなはだ迷惑であることはもちろん、一方の川合よしあき予定候補にとっても迷惑千万であろう。市長引退にともない、新たな陣容で川越市政の行く末を見据え、公明な政策論戦が戦わされるべき選挙戦の直前期、およそ政策とは関係ない個人誹謗の怪文書を配布する行為は、選挙を汚し有権者を冒涜するものであることは明らかだ。

 こんな政治のイロハについて、完全に自己顕示欲と誇大妄想に凝り固まった犯罪者=松村秘書に振り回されるまま、判断のつかない渋谷県議の不見識は、ここまで来ると犯罪的である。渋谷県議と共に川合予定候補を推薦する自民党から民主党に至るまでの、国政の場での与野党の枠を超えた国会議員や市議会議員にとっても、渋谷・松村「誇大妄想コンビ」の犯罪行為はさぞかし迷惑であるに違いない。

 ある選挙通は、こう解説する。

「こんなミエミエな怪文書を、明らかに自分側の陣営が配布したとなれば、川合予定候補もこうした犯罪の謀議に加わったと見られても仕方のないことになります。川合さんは弁護士だから、よくわかるでしょう。政策的には、大型プロジェクトの打ち上げなどで有利にすすめている川合陣営だけに、渋谷さんたちのおかしな行動は足を引っ張りかねないものと懸念しているのではないでしょうか」

 

yellowbox渋谷県議が主導した“呉越同舟”
川合陣営推薦者には汚れた政治家が続々

 「川合陣営も迷惑している」との話は、もっともだ。しかし、渋谷県議の罪はこれにとどまらない。川合予定候補推薦人の名を連ねた資料には、かつて本紙によって「行政的地位を利用した土地ころがしによる9億円の錬金術」を暴露された元川越市の汚職幹部・神田寿雄市議が名を連ねている(ちなみに、神田市議が市街化調整区域を舞台に川越市幹部としての職権を駆使して自己所有地の価格を法外に高め、これを県民住宅用地として県に買わせたときの川越市長は、川合予定候補の父である川合喜一氏であった)。

 また、その神田市議と統一会派を組む吉敷さとる市議も推薦人だ。吉敷市議は、渋谷県議が関係して本紙とひと悶着起こしている。2007年4月の市議会議員選挙の際、渋谷県議は当時落選中の吉敷市議をともなって本紙を訪れ、「何とか応援してほしい」と要請した。

 当時、女性問題のもつれで前夫人と離婚したことが原因で、支援者が減っていたので、市民の目線で行政にもの申してきた本紙の応援で政治家としての信頼を高めたい、そのためには真面目に市政に取り組むつもりだというのが、要請の趣旨であった。本紙は、当時の渋谷県議の正直な姿勢を評価しており、この要請を受け入れた。

 ところが、選挙で当選した吉敷市議はすぐさま本紙が「汚職政治家」として糾弾していた神田寿雄市議と統一会派を組むという裏切り行為に走った。本紙は、吉敷議員に抗議し、市民からも厳しい指弾の声があがったが、同議員はなんら回答もしないまま“急病”で入院して難を逃れた。その一方で、渋谷県議に説明を求めても、のらりくらりとはぐらかすばかりで、無責任な態度に終始するばかりだった(最近になり、渋谷県議の教唆により吉敷市議が、本紙の抗議について川越警察に相談に行ったという事実が明らかになった。都合のいい時に頼みごとをしておいて、軋轢が生じると警察沙汰にしようと画策するなど、人間としての信義にもとる行為だ)。

 このような政治信条も政策もない、ただただ議員としての身分を守ることに汲々とする連中が、川合予定候補の陣営に渋谷県議のとりなしでぶら下がっているのだ。これに、現在、国政では与党と正面から対決している民主党の国会議員らが手を結んで名を連ねていることは、理解しがたい。政治屋の“不見識”と“野合”による「呉越同舟」−これが、川合予定候補の陣営に現れた特徴である。はなはだ残念といわなくてはならない。

 

yellowbox 懲りない犯罪者=松村東秘書の利益誘導行為
「指名業者への指定」をエサに市長選挙への支援を要請

 松村秘書に始まり、「汚職・裏切り市議」にまで至る渋谷県議の取り巻きたち。こんな連中が支援している川合予定候補は、どんな市政をめざすのだろうか。自己顕示欲・権力欲に拘泥した誇大妄想を振りまく渋谷・松村コンビと、ひたすら市議の座を守ることに汲々とし政策実現などにまったく関心のないデタラメ市議たち……。これらの人物を「与党」にした川越市政が、いかなるものになるかは想像に難くない。

 しかし、あくなき犯罪者である松村東秘書の盲動は、以上にとどまるものではなかった。呆れた話が本紙に伝わった。

「松村秘書は、“市の指名業者に入れてやるから”と業者にうそぶいて歩き、川合陣営への支援を依頼しています。これは、明白な利益誘導行為です」

 本紙は、情報の裏づけを直ちに行なったが、これが事実であることはすぐに明らかになった。なんという脇の甘さ……。「事前運動」「利益誘導による支持依頼」など、刑事罰で取り締まられるべき公職選挙法違犯の重大犯罪だ。

 渋谷・松村「誇大妄想コンビ」−こんな連中に川越市政を汚させてはならない。本紙は、必ずや市民の良識がこの二人の盲動を乗り越え、「政治の場から去れ」とのレッド・カードを突きつけるであろうことを確信する。■

 

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