環境省は13日、植林などにより国内の森林の二酸化炭素(CO2)吸収量が増加した分を、企業活動などで排出したCO2を相殺する仕組み「カーボン・オフセット」に組み込むことを決めた。吸収量の算定方法など基準の素案を公表した。
カーボン・オフセットは、商品製造やイベント開催などで発生したCO2を他の場所で実施した削減事業に資金を提供して埋め合わせる仕組み。同省は昨年11月、排出を削減する事業を登録し、削減分(排出権)を認証する制度を始めた。
素案によると対象は間伐などによる森林経営や、森林ではない土地への植林によってCO2吸収量増大が見込める事業。原則として昨年4月以降に開始したものとするが、間伐のみの場合は07年4月以降、植栽など一連の森林管理の場合は90年4月以降の事業でも対象となる。【大場あい】
毎日新聞 2009年1月14日 東京朝刊
1月14日 | 環境省:CO2排出相殺、植林事業も追加 |