銚子市立病院の診療休止問題で、4月の診療再開に向けた経営者の民間公募が15日締め切られ、応募はゼロに終わった。市は近く指定管理者選定委員会(委員長・伊藤恒敏東北大大学院教授)を開き対応を協議するが、診療の4月再開は困難となった。
市は公設民営方式での運営を目指し、昨年12月19日から指定管理者を公募。関東地区の一般病院658カ所、大学病院20カ所、医師会などにも応募を呼びかけた。説明会には四つの医療機関の出席があったが、最終的に申し込みはなかった。
計画では今月中に審査し、2月に管理者を選定。3月に本契約する段取りだった。医師、看護師、職員を「整理解雇」しての突然の休止に対しては、市の「病院事業あり方検討委員会」も「医師を集めるための評判が悪すぎる」と指摘。公募の先行きを不安視する声が出ていた。【新沼章】
毎日新聞 2009年1月16日 地方版