【北京・西岡省二】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記と親交の深い王家瑞・中国共産党対外連絡部長が今月中に平壌を訪問する方向で最終調整に入った。北京の外交関係者が明らかにした。王部長が過去訪朝した際には金総書記が応対したケースが多く、健康悪化説が伝えられる中、金総書記との会見が実現するか注目される。今回の訪朝は、今年が中朝国交樹立60周年となるため、関連行事での首脳クラスの往来を協議するのが目的とみられる。
王部長は昨年1月下旬に訪朝した際、金総書記が歓迎宴を開くなど破格の待遇を受けた。
北京の複数の外交関係者によると、その席上、王部長が金総書記にワインを勧めたが、総書記は健康上の理由で断ったという。
それ以前も、金総書記訪中前の04年1月▽北朝鮮が核保有宣言した直後の05年2月などの節目に訪朝し、総書記と会談している。
毎日新聞 2009年1月15日 東京朝刊