岡山放送局

2009年1月15日 19時32分更新

ミツマタの川ざらし


岡山県北部の津山市では、厳しい寒さの中、冷たい川の水で和紙の原料となるミツマタの皮を洗う「川ざらし」が行なわれています。

手すき和紙の生産が盛んな津山市の上横野地区では、毎年、寒さが厳しいこの時期に和紙の原料となるミツマタの皮を冷たい川の水で洗う「川ざらし」が行われています。
15日は、地元で和紙の工房を営んでいる上田繁男さんとその家族が、自宅の前を流れる横野川で「川ざらし」を行いました。

川岸には、14日降った雪が残り、川の水は凍てつくような冷たさでしたが、上田さんたちはミツマタの皮をていねいに洗って付着したゴミを取り除いていました。

「川ざらし」を終えたミツマタの皮は、このあと機械ですりつぶされ、手すきの作業で和紙に仕上げられることになっています。

上田さんは「冬の水は澄んでいてミツマタを洗うのに適しているので、この時期の川ざらしは質の良い和紙をつくる上で欠かせません」と話していました。