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「見て見ぬふりできぬ」 日本人医師、ガザ入り

2009年1月16日3時2分

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写真エジプト側からガザに向かう桑山医師=ラファ検問所、田井中写す

 【ラファ(エジプト・ガザ境界)=田井中雅人】山形県上山市の医師、桑山紀彦さん(45)が15日、パレスチナ自治区ガザに入った。ガザの福祉団体の招きを受け、病院で緊急医療支援にあたる。

 ガザ側のラファ周辺では連日、激しい空爆が続いている。受け入れ団体側は自制を促したが、桑山さんは「見て見ぬふりはできない。爆撃にさらされる仲間を見捨てていないということを示したい」とガザ入りを決行した。

 カンボジア、東ティモール、イラクなどの難民らの心のケアにあたってきた桑山さんは、5年前から頻繁にガザを訪れ、住民らと交流してきた。

 桑山さんは「爆撃は怖い。でもガザには普通の人々が普通に暮らしている。戦争が好きなわけではない。日本の一民間人として、出来るだけのことをやる」と話し、空爆の間隙(かんげき)をぬって、ラファ検問所からガザに入った。

 ガザ入り後、朝日新聞の電話取材に対し、桑山さんは「路上のいたるところに穴があいている。いつものガザではない」と話した。

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