県内ニュース救急出動、最多の5543件 鶴岡市消防本部08年まとめ
2009年01月15日 13:35
鶴岡市消防本部は、2008年の火災・救急・救助概況をまとめた。火災発生件数は63件で前年に比べて8件少なかったものの、救急出動件数は前年比144件増の5543件で、1973(昭和48)年の救急業務開始以来、最多となった。救急出動を種別にみると、前年比68人増の急病をはじめ、同14人増の労災などが目立って増加した。また、搬送された人の約45%に当たる約2400人が入院の必要のない「軽症」だった。病院までのタクシー代わりに利用したと思われるケースもあり、同本部は「緊急性のない要請でも、受ければ救急車は現場に向かう。結果、本当に搬送が必要な患者の元への到着が遅れてしまう」とし、広報紙やホームページで適切な利用を呼び掛けている。 火災は、緊急火災多発警報が2度出されるなど1−6月で45件発生し、上半期に相次いだ。犠牲者は8人で前年と同数だった。同本部は「住宅用火災警報器により火災を防いだケースを2件確認した。引き続き早期設置を呼び掛けていきたい」とする。 地域別では、鶴岡地域が29件(前年比11件減)、羽黒地域が12件(同5件増)、櫛引地域が6件(同1件増)、温海地域が6件(同4件増)、三川町が5件(同2件減)、藤島地域が4件(同5件減)、朝日地域が1件(前年と同じ)。原因別では、4−6月に多かったたき火や、こんろ、電気配線、放火(疑い含む)が目立った。 救助活動の出動は95件で前年比44件増。このうち交通事故が42件で同14件増。山岳遭難は16件、水難事故6件だった。
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