当て逃げ：容疑の男逮捕　素足で逃走…寒くなり１１０番−−矢板署　／栃木

　矢板署は１２日、矢板市中の派遣社員、福田恭弘容疑者（３６）を道交法違反（無免許、酒気帯び運転、当て逃げ）と自動車運転過失傷害容疑で逮捕した。
　同署の調べでは、福田容疑者は１１日午後６時半ごろ、矢板市片岡の国道４号で、福島県の実家から帰省途中で信号待ちをしていた埼玉県警東入間署の男性巡査部長（５１）の乗用車に追突し、逃走した疑いがある。巡査部長は首に軽傷。
　福田容疑者は車外に逃走し、道路脇のフェンスを乗り越える際にはいていたサンダルを脱ぎ捨てたという。車で追いかけようとした巡査部長の追跡を振り切ったが、靴下もはいていない素足だったため、寒くなり「寒いから助けてくれ」と１１０番通報。巡査部長から通報を受けていた矢板署は午後７時ごろ、現場近くのコンビニにいる福田容疑者を確保。容疑が固まったため１２日に逮捕した。
　福田容疑者は「私は運転していない」などと容疑を否認しているという。矢板署が確認したところ、０６年８月ごろから無免許だったという。【中村藍】

１月１３日朝刊