【特色化】県統一問題にして2年、 「特色化」の意味はなくなった!?

特色化選抜2007

県統一問題にして2年、 「特色化」の意味はなくなった!?

 岐阜教組は2月に高校入試 「特色化選抜」 がどのように行われたか、 各学校に実施状況調査をし、 三〇校からアンケートの回答がありました (三月七日現在)。 昨年度、 学校独自問題から県統一問題に変更するなど 「特色化選抜」 の 「見直し」 が行われたものの、 現場から新たな弊害を訴える声が多数あり、 「見直し」 後の重要な調査です。 昨年から 「見直し」 後の調査をしています。 現時点での分析から問題点を報告します。

問題点(1)
ほとんどの高校で入試日前日の授業カットの軽減処置がとられ、 翌日の採点がある高校についても授業軽減処置がとられた高校が多くなった。 昨年度、 軽減処置がなかった高校が多く、 現場から苦情があり、 それぞれの学校長が対応したものと思われる。 しかし軽減処置がなかった高校も若干あり、 そのような高校では学校長への交渉が必要であると思われる。

問題点(2)
「問題量が多すぎて、 解答しきれない受験生が多くいた。 一般入試と同じような問題で、 何を持って 『特色化』 というのか?充分に合格するだけの力がある生徒を八〇%も落とし、 苦しませることに何の意味があるのか」
 これは、 ある地区の上位進学校からの声です。 比較的成績の良い生徒が集まると思われるこの高校でもこのような状況なのです。 アンケートで回答があった三〇校の内二一校で県統一問題を採用していますが、 教科の平均点が一〇点未満の高校もあるようです。 特色化選抜導入時に県教委が 「各高等学校が自校や学科等の特色に沿った選抜方法を工夫する」 という方向性を打ち出していましたが、 すでにこの方向はなくなったも同然であり、 「特色化選抜」 そのものが意味を失っていると言えます。 「さらに難しい問題の一般入試がもう一回増えた」 と言ってもいい状況です。

 平成一七年度岐阜県立高等学校入学者選抜に関する諮問会」 が平成一八年三月に出した 「特色化選抜見直し」 の答申に、 対象生徒・保護者・学校長へのアンケートで 「受験機会の複数化」 は肯定しつつも、 「評価基準の不明確さ」 「普通科高校における 『特色』 のわかりにくさ」 に対する疑問は強くありました。 「特色化」 という観点での複数化を望んでいるわけではないのです。 中学校での学習内容で点がとれない今回の統一問題は、 中学校が抱えた不安をさらに大きくしているのではないでしょうか。 中学校では特色化入試後、 合否の生徒が混在し、 授業が年々難しくなっているという先生の声もあります。 今後も多方面から検証し、 「特色化選抜」 廃止を県に求めていきます。

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 岐阜県教職員組合(略称・岐阜教組)は、1991年5月に岐阜県教職員組合(小・中学校)と岐阜県高等学校教職員組合(高等学校)が統一して結成された、教職員の労働組合です。
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