【経済】経済動向「悪化」に変更 中部経産局、最悪の表現に2009年1月15日 朝刊 中部経済産業局は14日、管内(愛知、岐阜、三重、石川、富山県)の総合経済動向を発表した。総括判断は4カ月連続で下方修正し、「一段と弱含んでいる。先行き、さらなる下振れが懸念される」から「悪化している」へと変更。1983年の公表開始以来、最悪の表現となった。 昨年11月の鉱工業生産指数が前年同月比21・3%減の93・2となったことを受けた。主力産業である輸送機械工業や電子部品・デバイス工業の落ち込みが要因。生産指数が2割以上落ち込んだのは、第1次石油ショックで経済状況が悪化した75年3月以来、33年8カ月ぶり。 生産の判断も「減少している」から「大幅に減少している」に下方修正。設備投資も「高水準で推移しているものの、一部に弱い動きがみられる」から「製造業を中心に弱い動きが広がっている」に変更した。 主要業種別でも輸送機械、一般機械、電子部品・デバイス、電気機械、鉄鋼、ファインセラミックスと、9業種のうち6業種の判断を下方修正した。 長尾尚人局長は「需要が急減し、適正在庫も相当低い水準になった」と述べ、さらに生産調整が行われる可能性を指摘した。
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