2009.01.09 Web posted at:  14:51  JST Updated - CNN
こぼれ話

風力タービンの羽根落下でUFO騒ぎ 英東部

「UFOがタービンに衝突」と一面で伝えたサン紙

ロンドン(CNN) 英東部リンカンシャー州の風力発電所で、タービンの羽根1枚が突然落下した。地元住民はその直前、夜空を浮遊する不思議な光を目撃していた――。8日付の英大衆紙サンがこれを「未確認飛行物体(UFO)の仕業」と報じ、話題を呼んでいる。

目撃者が同紙に語ったところによると、地元一帯ではこの夜、タービンが立ち並ぶ発電所の方角に、数十個の「炎の玉」が飛んで行くのが見えた。それから数時間後の深夜、タービンの3枚羽根のうち1枚が大音響とともに落下したという。同紙はUFO専門家の話として、「羽根が取れるほどなら、かなり大きなUFOだったのでは」との見方を伝えた。

これに対し、英紙ガーディアンのウェブサイト責任者、エミリー・ベル氏が、「それは私の母の誕生日パーティーで上げた花火だった」と主張。「兄弟が近所の店で買って来たごく普通の打ち上げ花火で、ほとんどが実家の敷地に落ちてきた。『風力タービンに当たったりして』と冗談で話していたのが現実になろうとは」と語った。

一方、世界各地の風力タービンを扱う保険会社Gキューブのフレイザー・マクマクラン会長は、「変形や寒さなどが原因で羽根が突然落ちてしまう事例は、年に数回ある。今回もそのケースではないか」との説だ。

また、ノッティンガム大で風力タービンの設計、製造技術を研究するピーター・シューベル博士は「タービンが回転している場合は、比較的小さな力でも羽根が取れてしまうことがある。近くにあるタービンに付着した氷が飛んできて当たったのかもしれない」との見方を示している。

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