■ ハヤット神父の永遠の安息をお祈りいたします。
「暗いと不平を言うよりも、進んであかりをつけましょう。カトリック教会がお送りする“心のともしび”」 この言葉ではじまりるラジオ番組がありますが、ご存じですか? ラジオの電波をとおして、日本の人々にカトリックの教え「心のともしび」を放送したハヤット神父(東京教区)が、14日朝7時21分、京都の病院でお亡くなりになりました。86歳でした。
1922年にアメリカで生まれたジェームス・ハヤット神父は、1949年、メリノール宣教会の司祭として来日し、マクドナル神父とともに、1952年、京都のカトリック河原町教会で「カトリック善き牧者運動(YBU)」を開始しました。教会を司牧する一方、1957年にラジオ放送をはじめました。5分という短い時間ですが、毎朝流れるベートーヴェン交響曲第6番「田園」の第1楽章のテーマ曲と「暗いと不平を言うよりも……」というはじまりの言葉は、人々のおなじみとなりました。北海道から沖縄まで、40ほどの放送局からカトリックの番組が流れるのは、本当にすばらしい宣教活動です。「太陽のほほえみ」という姉妹番組もできました。番組と並行して、4ページの「心のともしび」という機関誌もあり、各地の教会に配布されました。洗礼を受けた教会で、毎月「心のともしび」誌をもらっていたことを思い出します。
1966年からは、日本テレビでテレビ放送もはじまりりましたが、番組制作に莫大な経費がかかる日本では、制作費を捻出することがいつも大きな問題だったようです。日本放送から山梨放送に移り、現在は衛星放送のスカイパーフェクTVで放送されています。ラジオ同様、日本における唯一のカトリックのテレビ番組として大切な役割を果たしています。
26歳という若さで日本にやって来て、放送をとおして日本の人々にキリストを宣べ伝えるという苦労の多い働きをしてくださったハヤット神父に、心から感謝します。同じメディアをとおして宣教する働きをする会として、ハヤット神父の志を心に留めていきたいと思います。
京都のカトリック河原町教会で、お通夜と葬儀が行われます。心から永遠の安息をお祈りいたします。
■ 「心のともしび」ホームページ http://www.tomoshibi.or.jp/
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コメント
心のともしびを、小さい頃テレビでみてました。
しばらくバタバタしているうちに、いつの間にか衛星に移行しちゃいましたね。うち、衛星みれない・・・。
最近は携帯サイトので見てました。
なんだか、ずっとずっとハヤット神父さまはお元気なイメージがありました。びっくりです。
ハヤット神父様、お疲れ様でした。お祈り申し上げます。
投稿: マリア | 2009年1月15日 (木) 12時46分
心のともしびには偏見がある。一日5分のラジオ放送、毎月数ページの機関紙のために、どうしてカトリック新聞よりも金を払わなければならないのか。そんな疑問を抱きながら金を払い続ける私に対して、ハヤット神父から直接忠告の手紙もいただいた。今朝ラジオ放送を聞いたあと、ブログにアクセスして訃報に接した。いろいろと不満はあるが、今後も心のともしびと関わっていくつもりである。合掌。
投稿: みかえる | 2009年1月15日 (木) 09時32分