振り込め被害276億円 東北では宮城最悪昨年1年間の振り込め詐欺による被害は前年比14%増の2万124件、被害額は10%増の約276億円で、最悪だった2004年の約284億円を下回ったものの過去2番目に多かったことが14日、警察庁のまとめで分かった。東北では、宮城が約4億4400万円(386件)で最も被害が多かった。次いで福島約1億6800万円(127件)、山形約1億6000万円(137件)、青森約1億4700万円(147件)、岩手約1億3600万円(153件)、秋田約1億1800万円(79件)だった。 同庁は昨年10月に続き2月を撲滅月間に指定。犯行で使われた電話番号に警告電話を集中的に掛けるほか、上旬10日間はボランティアや自治体と協力して高齢者宅を戸別訪問、注意を促すなどの新たな対策を実施し、10月に月間約16億円だった被害の半減を目指す。 全国のまとめでは、手口別の内訳で肉親を装う「おれおれ詐欺」が最多で約155億円。融資保証金をだまし取る「融資保証金詐欺」が約37億円、有料サイトなどの料金請求を装う「架空請求詐欺」が約36億円で前年よりわずかに減少した。現金自動預払機(ATM)を操作させ現金を振り込ませる「還付金詐欺」は前年比59%増の約47億円だった。 検挙件数は4400件、検挙率は21.5%。被害が認知され始めた04年以降で最多となった。
2009年01月15日木曜日
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