フリーターは甘くないよ--。府立亀岡高校(亀岡市横町)で14日、大阪市のプロの劇団「サテライト大阪」による寸劇「社会はフリーターをどう評価するのか」があった。進路や職業を考える授業で、1年生320人が参加した。
同劇団は学校や自治体の依頼で進路などをテーマに、「考えるヒントとなる」公演をしている。今回は高校を5年前に卒業してプロのダンサーを目指すフリーターの女性が、けがをきっかけに就職しようとするストーリー。面接官から「無職ですね」と言われ、女性は「フリーのアルバイターだよ。知らないの」と答えるなど、話がかみ合わない。白衣姿の「進路のカリスマ」が登場して、「会社からは職業とは認められない」とフリーターの評価などを解説した。
同校は昨年度まで2年生以上を対象に職業教育をしていたが、今回は「なるべく早くから、働くことや職業について具体的なイメージを持たせようとした」(進路指導担当の瀧本徹教諭)。進路情報を提供する民間会社に1年生向けの授業構成を依頼し、同社が脚本を作成した。【大西康裕】
毎日新聞 2009年1月15日 地方版