2009年1月15日 15時22分更新
東京・文京区にある中央大学で、教授の男性が刃物の様な物で襲われて殺害された事件で、教授は、背中を中心に20か所以上を刺されたり切られたりしていたことが警視庁の調べでわかりました。
警視庁は、何者かが強い殺意を持って切りつけたと見て、教授に恨みを持った人物がいなかったか調べを進めています。
この事件は14日午前10時半ごろ、東京・文京区にある中央大学の校舎の4階のトイレの中で、理工学部の高窪統教授(45)が血を流して倒れているのが見つかったもので、高窪教授はまもなく死亡しました。
警視庁は殺人事件として捜査していますが、遺体を詳しく調べたところ、高窪教授は背中や腹など20か所以上を刺されたり切られたりしていることがわかりました。このうち背中の傷は15か所以上に上るということで、警視庁は高窪教授が背後から襲われた可能性が高いと見ています。
また、現場のトイレから出てきた、黒いニット帽をかぶり黒っぽいコートを着た男について、警視庁が目撃者の留学生に詳しく事情を聞いたところ、年齢は20歳から40歳、身長は1メートル70センチから75センチくらいで、階段の方向に足早に立ち去っていたことがわかりました。
警視庁はこの男の行方を捜査するとともに、犯人が強い殺意を持って執ように切りつけたと見て、高窪教授に恨みを持った人物がいなかったか大学関係者や家族から話を聞いて調べを進めています。