2009年1月15日 15時22分更新
携帯電話に含まれる金や銀など、希少な金属のリサイクルを進めようと、東京都が駅や大学に専用の回収箱を設置した結果、2ヶ月間でおよそ、2000台の携帯電話などが回収できたことがわかりました。
東京都は去年10月と11月の2か月間、大学や地下鉄の駅などに専用の回収箱を試験的に設置し、携帯電話に含まれる、金や銀など希少な金属のリサイクルに取り組んできました。
その結果、使われなくなった携帯電話や充電器などが、およそ2000台回収できたことがわかり、15日、東京都庁で開かれた会議で報告されました。
また、あわせて行った意識調査の結果、携帯電話の希少金属のリサイクル自体を知らない人が全体の6割から7割いたほか、不要になった携帯電話を持ち続ける理由として、「個人情報が漏れるのが心配」、「写真やメールを思い出として手元に置いておきたい」という人が多いことも分かりました。一方で、個人情報を守ることができれば、リサイクルに協力したいという人が7割以上にのぼっていて、東京都では今後、個人情報の保護を徹底していることをPRしながら、リサイクルを進めていくことにしています。
東京都環境局廃棄物対策部の谷上裕計画課長は「人口も企業も集積している東京は、携帯電話があふれるまさに“都市鉱山”だということをもっと多くの人に伝え、リサイクルへの協力を呼びかけていきたい」と話していました。