江戸川区の資産家宅で昨年7月、現金約360万円などが奪われた事件で、警視庁捜査1課は14日、韓国籍の葛飾区奥戸5、飲食店従業員、金恭兵(キムコンビョン)(26)と住所不定、無職、阿部正幸(36)の両容疑者を強盗傷害容疑で逮捕した。同課によると、2人は「現場に行ったことがない」などと否認している。他にも数人の男が関与したとみて追及する。
逮捕容疑は、昨年7月11日午前8時半ごろ、江戸川区篠崎町1の会社役員の男性方で、妻(86)の口や両手をビニールテープで縛って「金庫の鍵を出せ」と脅迫。妻が拒否したため室内にあった金庫を壊し、現金約360万円と腕時計など計109点(時価約370万円相当)を奪い、妻を縛った際に頭などに重傷を負わせたとしている。
妻は夫と2人暮らしで、夫は仕事で不在だった。庭にいたところを後ろから襲われ、縛られて室内に連れ込まれたという。
捜査1課によると、現場に残された作務衣(さむえ)のズボンから金容疑者が浮上。阿部容疑者が当日、金容疑者と一緒にいたことも確認したという。2人は葛飾区の飲食店で元同僚だった。【佐々木洋】
〔都内版〕
毎日新聞 2009年1月15日 地方版