景気の悪化を受け町田市は14日、緊急対策を発表した。09年度に発注予定だった公共工事の一部約7200万円分を前倒しして今年度内に実施するほか、買い物ポイント付き商品券を発行する市商店会連合会に対し約2000万円を支援する。
市によると、世界的な経済危機の影響で、市内の常勤一般職の有効求人倍率は08年11月時点で0・3倍と、前年同月比で0・02ポイント下がった。08年10~12月の生活保護の相談件数は07年の同時期に比べ5割以上増えた。社会保険の加入者数と離脱者数も08年9月以降は毎月、離脱者が100人以上多い。07年は加入者が離脱者を上回っていた。
今回の緊急対策に伴い、前倒しする公共工事は市道の改良工事や小中学校の補修修繕工事など。年度内に工事を完成させる。財源には今年度の工事予算の残額を充てる。
また、商店会連合会は3月までに2億円分の商品券発行を計画。商品券による購入金額の10%を買い物ポイントとして連合会発行のポイントカードにため、1ポイント1円として連合会加盟店で使えるようにする。市はポイント相当分の2000万円を補助金として連合会に支給する方針で、関連予算案を3月議会に提出する。【堀智行】
〔多摩版〕
毎日新聞 2009年1月15日 地方版