首都圏放送センター

2009年1月15日 15時22分更新

薬効うたい健康食品販売容疑


目や耳の病気がよくなると医薬品の効能をうたって、健康食品を無許可で販売していたとして、東京の健康食品販売会社と、社長の男が、薬事法違反の疑いで書類送検されました。

書類送検されたのは、東京・武蔵野市の健康食品販売会社「縄文健康研究所」と、57歳の社長の男です。
警察の調べによりますと、縄文健康研究所は、2種類の健康食品について「難聴が改善する人もいる」とか「白内障の悪化防止に良い成分が含まれている」などと、医薬品の効能をうたって、新聞などに広告を出し、去年5月から9月にかけて、千葉県などの10人に無許可で販売したとして、薬事法違反の疑いが持たれています。
警察によりますと、各地の保健所などに、購入した人たちから「全く効かない」とか「体にあわない」などの苦情が寄せられ、去年1月には、東京都が広告を是正するよう指導していたということです。しかし違法な販売はその後も続き、警察の調べに対し、社長は「効能を宣伝しないと売れなくなるので続けた」と話しているということです。
警察は、この会社が去年9月までの1年半に全国の1万人に販売して、6600万円の利益を得ていたとみて調べています。