2009年1月15日 15時22分更新
中央大学のキャンパスでは、入り口で学生や教職員を警備員が1人1人チェックする、異例の態勢で警戒にあたっています。
事件から1夜明けた15日、東京文京区にある、中央大学の後楽園キャンパスでは、午前8時に教職員用と学生用の2つの門が開けられました。
事件を受けて大学は、警備員をこれまでの10人から15人に増やし、キャンパスに入る全ての人について、学生証や教職員証といった証明書をチェックする、異例の警備態勢をとっていて、学生たちはかばんや財布から学生証を取り出して、門をくぐっていました。また、大学によりますと、事件があった1号館は、2階以上が立ち入り禁止となっているということです。
殺害された高窪教授と同じ学科の4年生の男子学生は「就職か進学かで悩んでいたとき、教授は親身に相談に乗ってくれました。今でも殺されたことが信じられません。本当に残念で、早く犯人が捕まって欲しいです」と話していました。また、3年生の男子学生は「学生証をいちいち見せるのは面倒なところもありますが、学校の安全を守るためには良いことだと思います」と話していました。
15日改めて会見した理工学部の田口東部長は、「自由な雰囲気のなか、教員と学生が切磋琢磨して教育や研究を行う大学の構内で、このような事件が起きたことは痛恨の極みだ。高窪教授は、教育熱心で大学を背負っていく人材で誠に残念で悔しくてならない」と述べました。