Hatena::Diary

kuroihikariの日記

2009-01-15

金への執着は、愛を見えなくさせる

| 09:15 | 金への執着は、愛を見えなくさせる - kuroihikariの日記 を含むブックマーク

お金が無くなった日のことは今でもよく覚えている。あまりにも悲しかったので、首を吊ろうかと何度も思いつめた。その日の翌日が、カード会社の引き落としの日で、死ぬしか選択肢が無かった。弱者から金を奪う行為は、死ねと言われるよりも残酷なことだ。

人の道に外れたことをして稼いだお金は、恐ろしいほどあっけない。その金は、幻だったのだ。正直、悔しかったが、いい経験をした。真っ当な道を歩み始めた今はもう、あのような甘い蜜は吸うまいと心に誓った。

金に執着すれば、自分にとって最も大切な人をも見失う。人生の伴侶に出会うチャンスは、一生に一度きりに違いない。その人を、金の魔力にとりつかれたまま見失ってしまったならば、一生かかってどれだけお金を稼ごうとも、到底得られないかけがえのないものを失ったことになる。

お金がたくさんあるときは「自分一人でも生きていける、私にはお金があるからお前がいなくても生きていけるんだ」と傍に居る大切な人の心に気付けないまま、ただ傷付けることしか出来ない。

それでも自分だけを見つめ、追いかけてきてくれる人が居るならば、お金に魅入られて人の痛みの見えなくなった自分に愛想を尽かされてしまう前に、なんとしてもその人を繋ぎとめておきたい。お金はどんなことをしても手に入る、だが、「この人なら」と思えるような心許せる人生の伴侶はそう簡単には見つかるまい。

「嗚呼、あの時、自分を必死に追いかけてくれていたあの人が今傍に居てくれたならどんなにいいことか」と、それ以上には到底なり得ない人間たちに囲まれ、寂しい老後を過ごすのか。死ぬ間際に、お金よりも愛だと気付くだろう。人生の伴侶と共に過ごした平凡な、しかし暖かくかけがえのない時間の積み重ねは、この命が潰えた後も、この魂に永久に刻まれ、宇宙を永遠に漂い続けるだろう。

私はお金を失い、窮地に陥ることで、お金への執着はまったく無くなってしまった。それよりも、自分だけを見つめてくれる良きパートナーと共に生きる人生のほうが重く、尊い。

2009-01-14

黒い光

| 21:43 | 黒い光 - kuroihikariの日記 を含むブックマーク

理由あって、前のIDは名乗れなくなったので、仕方なく新しいIDを使うことにした。愛着のあるサイトやブログをたった一晩で消す選択肢しか許されなかった私の苦しみがわかるか。何日かは飯を吐き出すほど強いショックを受け、何度も死のうと思った。

私は4年間もコンスタントブログ活動を続けてきた。その中で様々なコメンテーターに励まされ、数々の困難を乗り越えてきた。後半は悪ふざけが過ぎたので、コメント欄を閉じざるを得なかったのだが。自業自得だった、と思うようなことは後にも先にも、あの件だけだった。

サイトとブログを削除したのも、私としては不本意な出来事で、しかし自分の大切な人たちを守るために、その名を捨てざるを得なかったのだ。

「kuroihikari」という新IDについて。

ファルコムの「風の伝説ザナドゥ」の楽曲の中に「黒い光」という名の曲がある。

ゲームでは前半のフィールドの曲だったろうか。何処か寂しげなメロディがこの心に沁みる。ゲームに没頭し、孤独に夜を明かした青春時代が静かにこの脳裏に蘇る、その心地よさ。

私の青春は、ゲーム音楽だった。特にPCエンジンDUO-Rで遊んだ「イース4」と「風の伝説ザナドゥ(特に1の方)」の楽曲は秀逸で、米光亮さんの「パーフェクトコレクション・イース4」のアレンジは神がかっている。未だによく聞く。

森園勝敏さんが、ギターアレンジされた「風の伝説ザナドゥ・スーパーアレンジヴァージョン」の中に収録されている「黒い光」は、私の心の故郷みたいなものだ。ゲームの後半のフィールド曲って、もの寂しいメロディのものが多いけど、そういうメロディについ、自分の人生を重ね合わせては、黄昏てしまう。嗚呼、自分の人生こんな感じだったなあ、みたいな。恋愛もしないオタクだったけど、その個性的な生き方が今の自分に続いているなら悪くはないんじゃないかなと、今はそう思える。

2009-01-10

災い転じて福となす

| 16:41 | 災い転じて福となす - kuroihikariの日記 を含むブックマーク

去年の暮れは地獄を見たが、その災難のおかげで、いまは真っ当に生きている。仕事もなんとか見つかり、こういう仕事をしています、と他人に言えるような仕事をしている。

あの頃は、これでいいと思いながら刹那的に生きていたが、努力をしない自堕落な生き方は、けして幸福な未来には繋がらないだろうと薄々感じていた。地道に努力をして真面目に働く中で、人間らしい幸福な未来へと繋がっていくのだと、今はそう思える。

こんな地道は生き方を、馬鹿らしいと見下していた時期もあった。だが、その思考こそが腐っていたのだ。お金の大小の問題ではなく、人として真面目に生きる姿勢こそが何より尊く、かけがえのないものなのだ。私は、その感覚を取り戻そうとしている。

この間は、飯粒を残す食べ方が行儀が悪いと相方の人に注意されたことに腹が立ったが、その人の支えあってこそ、私は真面目に生きていられるのだから、食わせてくれるその相方の人に感謝する意味を込めて、米粒一粒たりとも残さぬよう食べている。

嫌なら見なければいい

| 16:13 | 嫌なら見なければいい - kuroihikariの日記 を含むブックマーク

現実世界の誰かを陥れてやろうとか、明日の生活もままならないほどそいつのすべてを奪ってやろうとか、そこまで具体的に誰かを傷付けるためだけに行動したことは一度もない。私は誰も殺していないし、何かを奪ったこともない。

言うのは、いくらでも言えばいい。だがそれを現実にやってしまったら終わりだと思っている。

それは何故かというと、情けの心があるからだ。幼い私を監禁し、弄んだ親戚のお兄さんにも心があることを知っていたから、情けをかけて何年もの間そのことを黙っていた。私ひとりが耐えて生きてきた。

ネットの世界のことは、ネットの中だけでやりあえばいい。そのためにいくらでも文章が打てる。ブログ人格というものもある、ブログに綴られた文章そのままを鵜呑みにして、こいつは悪い人間だ、こんなことを考えているのか失望した、だから俺が退治してやろう、現実世界でも生きていけないように破壊してやろう。

ネットのブログに打たれた文章に少々腹が立とうとも、そこまで具体的に行動しようとは思わない。

嫌なら見なければいい。強制的に、読めと言って押し付けているわけではない。私の文章が現実世界の誰かを殺すことはない。これはただの文章だからだ。

2009-01-04

| 12:08 | 2009-01-04 - kuroihikariの日記 を含むブックマーク

今思えば、あの日はなんで飯粒を残すか残さないか程度の問題にあんなに苦しんでいたのか不思議でならない。考えすぎだったようだ。

2009-01-02

苦痛

| 22:46 | 苦痛 - kuroihikariの日記 を含むブックマーク

色々ありすぎて、本当は今掴みかけている幸せも何もかももうどうでもいいっつーか、誰が生きようが死のうがそれすらもどうでもよくて、ただ、もう終わりたいなと思ったときは誰の目にも留まらない場所で一人で静かに死にたいなと、今はそう思うことも多くなった。今の私は生きているけど死んでるも同然の抜け殻だ。やりたくもない仕事をするのもかなり苦痛だ。

地道に働き、毎日同じ繰り返しで生きてく日々に、生きる意味など到底見出せない。今の楽しみといえば、連れ合いの男性に美味い飯を食わせてもらうことくらい。その唯一の楽しみである飯の時間すらも、飯粒をたった数粒残したくらいで行儀が悪いと注意されるなんて、じゃあ私は何を楽しみに生きればいいのか。嗚呼だから腹がたったのか。

飯粒を数粒、残したのだが

| 21:56 | 飯粒を数粒、残したのだが - kuroihikariの日記 を含むブックマーク

飯粒を残したのだが、飯粒をたった何粒か残しただけで、それをどうこう言われたのは今回が初めてだった。私が籍を入れることを予定している相手の男性は、下品な女性が嫌いらしい。だが今更、飯粒を残したらどうだこうだ言われても、そんな習慣は個人個人の物の考え方の違いであって、強制されるようなものでもないと思った。

だいたい飯粒がたった数粒、皿や茶碗に貼りついて硬くなっているのを、わざわざ取って食べることに何の意味がある。飯くらい好きに食べさせてくれ。そのためにちゃんと金を払って食べているんだろ、と言いたいところだったが今の私は食費の面倒もその男性にみてもらっている状態なので、思ったことも言い返せず、ただ言葉をぐっと呑み込むしかなかった。こんな状況に陥った自分も腹立たしい。要するに金の面倒みてもらってるから発言権がない。

飯粒を一粒も残さず食べれば済む話なんだが、冷たく硬くなった米粒をちまちま食べておいしいとは思わない。米を洗っている段階で数粒なんてとうに排水溝に流れている。米粒が数粒残っているくらい、まさにどうでもいい話だと思った。

| 20:56 | 薬 - kuroihikariの日記 を含むブックマーク

部屋の中で白目を剥いて一人でぶつぶつ言っていた。突然、苛々して暴れ出したくなる衝動を無理に押さえ込もうとすると、息が詰まりそうに苦しい。

環境が変わりすぎた影響だろうか、しかし何故、正月早々こんなに苛々するのだろう・・・ それも、うんそうだねと答えれば済むような些細な一言にここまでイラつくなんて尋常じゃない。

どんなに満たされても心は不満だらけで、今すぐでもビルの屋上から飛び降りたいほど、すべての記憶から解放されて完全に無になりたい衝動を抑えきれない。

目の前でカチカチと針を刻む丸い時計を、死んだ魚のような目で見てた。私が失ったものの重みは誰にもわかりはしない。

落ち着くために、ずっと飲まずに放置していた心療内科の薬を飲んだ。平凡な幸せの中に、こんな複雑な苦しさがあるなんて知らなかったんだ。