破産「愛育安全相互自動車学校」 教習再開の説明会を19日に開催


 
協会の協力を得て、札幌運転免許試験場で教習を実施。
自動車学校の破産で免許の取得が危ぶまれていた教習生が、別の教習所を斡旋してもらうことで、教習再開の機会を得ることになった。
破産を申し立てた「愛育安全相互自動車学校」(札幌)の教習生だ。同校は少子化による教習生の減少や同業他社との競合激化などから経営が悪化。昨年11月末の決済資金に窮し、従業員を解雇、事業を停止した。翌月、札幌地裁が同校とグループ会社で二輪の販売や保管を業務とする「陸王」の破産手続きの開始を決定した。
同校の破産管財人には開本英幸弁護士が選定され、債権者集会は4月16日に開かれる予定だが、教習再開や受講料返還(配当)は事実上、不可能な状況だ。
同校の破産手続申し立て代理人を務めた前田尚一弁護士は、最悪の事態となる以前から別の教習場に教習生の引き受けなどを依頼し、免許取得が可能となることを模索していた。
前田弁護士は同校とは別の立場である「安全相互グループ事後業務推進センター」の代理人として、8日、教習生に「教習再開に関する説明会のご案内」を発送した。説明会は1月19日午後2時から「北海道厚生年金会館」で開く。
二輪免許の教習生に対しては、指定自動車教習所(卒業すると技能試験が免除)を会員とする社団法人「北海道指定自動車教習所協会」、二輪免許以外の教習生には届出自動車教習所などの会員で構成する社団法人「北海道指定自動車教習所協会」が教習生の受け入れを斡旋することになった。
二輪免許を除く教習は札幌運転免許試験場で実施する。ただし教習時間は、平日の午前6時30分から午前7時30分と午後4時から午後6時までの時間帯に限られており、希望者全員に対処できない可能性もあるという。
前田弁護士は「教習生と協力しながら、なるべく本来の形に近づけた内容で教習を再開したい。説明会は、受講料の返還など愛育安全相互自動車学校に対する債権の取り扱いについての議論の場でないことを予め承知していただきたい」と話している。







関連サイト

愛育安全相互自動車学校で教習をされていた方の教習再開に関するお知らせ
http://www.smaedalaw.com/ansou.htm






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