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信号無視+酒気帯び 5000円で許して〜

 信号無視で取り締まられた際、警察官に「交通違反を見逃してほしい」と現金を渡そうとしたとして、岩手県警紫波署は12日までに、贈賄(申し込み)の現行犯で盛岡市の会社員高橋卓也容疑者(46)を逮捕した。事情聴取中、さらに酒のにおいを指摘されて動揺。現金で飲酒運転までもみ消そうとしたが、アルコール量を測定してみると道路交通法の基準値以下だった。

 紫波署によると、高橋容疑者は11日午後10時20分ごろ、自宅近くの市道を普通乗用車で走行中に点滅の赤信号を無視して直進。パトカーでパトロール中だった同署員に停止を求められ、すぐに車を止めた。署員が車から降りるよう促すと「降りたくない。すみません。許してください」と懇願し始めた。

 会話中に、酒のにおいに気づいた署員が「酒気帯びですね」と尋ねると、同容疑者は動揺。飲酒運転を認めて「勘弁してください」と繰り返し、財布を取り出した。

 署員は「そんなことをしてもダメですよ」と話したが同容疑者は構わずに、財布から5000円札1枚を出し、署員の上着のポケットに押し込んだ。署員は「こういうことはやめなさい」と諭し、すぐに金を返して、贈賄(申し込み)の現行犯で逮捕した。車を止めてからの署員とのやりとりは数分間だった。

 その後、同容疑者は飲酒検査のためにパトカーの後部座席に移動。呼気1リットル当たりのアルコール量を検査したところ、道交法で違反となる基準値(0・15ミリリットル)以下だったという。同容疑者は、運転して1人で帰宅する途中だった。捜査関係者は「実際には、規定値以下だったが、酒気帯び運転で検挙されるのが嫌だったのでは」と話している。

 最初の信号無視だけなら、違反点数2、反則金7000円。ここに贈賄(申し込み)で3年以下の懲役または250万円以下の罰金が加わる。酒気帯び運転(0・15〜0・25ミリリットル)は違反点数6(6点で免許停止)に、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられるが、こちらは今回は違反にならないという。

[ 2009年01月13日 ]

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