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【静岡】社保浜松病院『診療と雇用継続を』 職員、住民ら決起集会2009年1月15日
社会保険浜松病院(浜松市中区中島)が経営悪化や医師不足を理由に3月で休診することが決まったことに対し、病院職員や住民らが14日、診療継続を求める決起集会を市内で開いた。今回の休診で100人以上の病院職員が整理解雇や転勤を迫られることになり、「地域医療の存続とともに、職員の雇用も守って」と訴えた。 この病院には現在、医師、看護師含めて約180人の職員がいる。3月の休診後も健康診断をする健康管理センター部門だけは続けられるが、継続して雇用される職員は70人ほど。残る110人は新たな就職先を探さなければならないという。 決起集会には病院職員や住民、労働組合関係者ら85人が出席し、今後の活動方針を話し合った。21日に運営主体の全国社会保険協会連合会(全社連)と社会保険庁のほか、厚生労働省と県知事に存続を要請し「病院の存続を目指す会」(仮称)も設立する。 病院の継続に向けては全社連に休診の撤回を求める方針だが、それが難しい場合には、国に受け皿となる譲渡先探しを要請する。 放射線技師の加藤宏幸さん(45)は「医療に携わるものとして地域の病院を残したい。病院で働く職員と家族の生活もある。何とか存続させるために地域の皆さんと頑張りたい」と話した。 社保浜松病院をめぐっては、昨年12月に全社連と社保庁が3月で休診することを決めた。浜松市は存続につながる譲渡先探しに早期に着手するように政府・与党に提案する方針を示している。
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