今シーズン初めて、インフルエンザの集団感染が、宮崎市と小林市の2つの中学校で確認されました。インフルエンザの患者数は、1月に入って急増していることから、県では注意を呼びかけています。インフルエンザの集団感染が確認されたのは、宮崎市の宮崎北中学校と小林市の西小林中学校で、14日までに、あわせて38人が、インフルエンザの診断を受けたということです2つの中学校は、14日から3日間、登校時間を繰り下げたり、部活動を中止することを決めています。また、県によりますと、1月5日から11日までの1週間で、県内の医療機関から届け出のあったインフルエンザの患者数は、737人と、前の週の約5倍に増えています。このため、県では、14日、県内全域にインフルエンザ注意報を出して、注意を呼びかけています。
宮崎市の廃棄物処理施設、「エコクリーンプラザみやざき」の破損問題で、県の外部調査委員会は、14日、最終報告をまとめました。「設計と施工の甘さ」など、様々な問題が明らかになりましたが、責任の所在については、施設を運営する公社や業者のほか、許認可権を持つ宮崎市にも一定の責任があると、指摘しています。この問題は、「エコクリーンプラザみやざき」で、ごみ処理に伴う汚水を一時的に溜める調整池の一部が、地盤沈下によって破損し、使用できなくなっているものです。14日は、問題の発覚を受けて県が設置した外部調査委員会が開かれ、「破損の原因」や「責任の所在」などを記した、最終報告書をまとめました。報告書の中で、破損の原因として大きく取り上げられたのが、調整池を支える地盤の設計・施行段階に関する問題点です。調整池が作られた場所は、劣化しやすい地盤であったにもかかわらず、「妥当性に欠ける設計」となっていることが、破損に大きく影響しているとされています。さらに、均質で密な盛土がされなかったため、地盤沈下を起こしたと推測されていて、今回の調整池破損は、「複合的に絡んだもの」としています。責任の所在については、公社や業者など、それぞれに責任があったとしています。このうち公社については、施設が完成していないにもかかわらず、検査を実施して合格としたことや、問題発生時に、内部で十分な報告や協議が行われなかったことが明らかとなり、組織としての問題点が浮き彫りとなりました。また、施設の設置許可権者である宮崎市は、事前に地盤沈下の情報を得ていながらも、使用前の検査で、調整池の内部に入る確認を行わなかったとして、一定の責任があるとしています。(報告を受けた東国原知事は)(東国原知事)「客観的な検証結果なので、これを踏まえて各市町村と協議しないといけない。スピーディーにやらないと、住民サービスが一番だから」さらに今回の報告では、破損している脱塩処理施設の対策として、汚水を下水道に放流する案が示され、実施した場合、新たに13億8千万円の負担が必要になるということです。県環境整備公社では、すでに調整池の補修費用として13億6千万円を見込んでおり、今後、これらの費用をどのように分担していくのが焦点になります。
世界的な景気の後退が、県内企業を直撃する中、宮崎交通は、業績の改善策として、1月から、正社員の賃金を、一律、10パーセントから5パーセント、カットすることになりました。宮崎交通によりますと、賃金カットは、1月から3月までの期限付きで、約960人の全ての正社員が対象になります。賃金カットは、管理職が、基本給の10パーセント、一般の社員が5パーセントとなっています。また、役員については、すでに実施している役員報酬のカットを、1月から、さらに10パーセント上乗せするということです。賃金カットの理由について、宮崎交通は、「燃料費の高騰や、景気の低迷など、厳しい経営環境の中、今年度決算で、計画通りの利益を確実に確保するため」と説明しています。また、宮崎交通では、「社員の削減は、今のところ考えていない」ということです。
宮崎空港の乗降客数が、景気後退の影響で、去年、16年ぶりに、300万人を下回ったことが分かりました。航空各社のまとめによりますと、国内線と国際線を合わせた、去年1年間の宮崎空港の乗降客数は、おととしより5万人余り少ない約299万3000人となり、16年ぶりに300万人を下回りました。この結果について、航空各社では、世界的な景気後退の影響で、全国的に、飛行機の利用者が減っているためと分析していて、特に、出張の減少で、ビジネス客の利用が少なくなっているということです。最も減ったのは、アシアナ航空で、去年の利用者は、約3万3600人と、景気後退と円高の影響で、前の年より7400人余り減少しています。
厳しい冷え込みの中、串間市では、菜の花が咲きそろい、早くも、春の足音を感じさせています。鮮やかな黄色が、明るく彩りを加えました。串間市西方では、畑のあちらこちらに、菜の花が植えられていて、今、一斉に咲き始めています。黄色い花びらは、冷たい風に揺れながらも、青空に映え、春の温かさすら感じさせます。市街地にもほど近い田園地帯に咲く菜の花は、道路を行きかうドライバーの目を楽しませています。春を招く菜の花は、日ごとに花びらを増し、辺りには、これから、黄色のじゅうたんが広がります。
Jリーグの浦和レッズが、16日から26日まで、宮崎市の県総合運動公園で、キャンプを行います。レッズの宮崎キャンプは、今回が初めてです。
酒を飲んだ生徒3人に体罰を加え、けがをさせたとして、県立学校に勤務する39歳の男性教諭が、14日付けで戒告処分となりました。県教育委員会によりますと、この男性教諭は、去年11月、酒を飲んだ3人の生徒の顔を、こぶしや平手でそれぞれ20回ほど殴り、口の中などを切るけがを負わせたということです。3人の生徒は、男性教諭の自宅に下宿していて、教諭は、体罰を認めた上で、「深く反省し指導のあり方を見直したい」と話しているということです。また、県教育委員会は、去年11月、宮崎市で、車を運転中に制限速度を55キロオーバーし、警察に検挙された29歳の男性教諭を、減給1か月の懲戒処分としました。
卒園前の園児たちが、宮崎市で、元気いっぱい、たこあげを楽しみました。たこあげ大会は、県内に6つの幼稚園をもつ昭和学園が、新春行事として毎年行っているもので、3月に卒園を迎える約220人の子供たちが参加しました。(子供たちは)「あがった!」「高くあがったぞー!」「おもしろーい!」吹き付ける冷たい風も、子供たちにとっては、絶好の風。青空に、高く高く舞い上がる「たこ」に、子供たちの歓声が響いていました。
串間市の「串間温泉いこいの里」を運営する第3セクターが、経営難となっている問題で、13日、串間市の臨時議会が開かれ、公的資金を投入する議案などが、紛糾の末、賛成多数で可決されました。串間市の「串間温泉いこいの里」を、運営する第3セクター「串間リフレッシュビレッジ」は、利用者の減少などから、累積赤字が5270万円と、債務超過に陥っています。この問題を巡って、13日、串間市の臨時議会が開かれ、市側から、第3セクターの清算に向け、公的資金約1000万円を投入する議案と、総額2700万円の株式を第3セクターに無償譲渡する議案が、提出されました。議員からは、第3セクターの社長を務める鈴木市長の責任を追及する意見が相次ぎ、紛糾、議会は、13日夜まで続きましたが、採決の結果、賛成多数で、2つの議案は可決されました。第3セクターは、今後、清算の手続きに入り、串間市は、運営を引き継ぐ指定管理者を公募することにしています。
自宅を離れて大学に通う、学生への毎月の仕送り額は、平均8万円余りと、不況の影響からか、前の年よりも、1万円減っているというアンケート結果がまとまりました。これは、日本政策金融公庫が、去年4月に、国の教育ローンを利用して、4年制大学に進学した117人を対象に調査したものです。それによりますと、学生寮やアパートに住むなど、自宅以外から大学に通う学生への毎月の仕送り額は、平均8万3千円と、おととしより、1万円減少し、教育費用の捻出方法としては、約8割の家庭が、「奨学金」と答えました。その一方、受験費用や入学金を合わせた入学費用は、平均約172万円と、前の年に比べ、9万円以上増加し、負担の度合いをたずねると、平成8年の調査開始以来、初めて、すべての家庭が、「大変重い」、もしくは、「重い」と答えました。
都城市の吉之元小学校に、手作りのスケートリンクが登場しました。霧島連山の麓にある吉之元小学校では、毎年、冷え込みが厳しくなると、保護者や先生たちが、夜のうちにスケート場に水をまいて、天然のスケートリンクをつくっています。14日は、厚さ5ミリ程度の氷が出来上がり、全校児童18人が、今シーズンの初滑りを楽しみました。吉之元小学校ならではのスケート教室、児童たちから歓声が上がっていました。