武蔵野大学学長
寺崎 修(Osamu Terasaki)
1945年生まれ。慶応義塾大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了。法学博士。専攻は日本政治史・日本政治思想史。駒沢大学法学部教授、慶応義塾大学法学部教授を経て慶応義塾大学名誉教授。この間、慶応義塾福沢研究センター副所長、社団法人福沢諭吉協会常務理事、武蔵野女子学院理事、日本政治学会理事、日本法政学会理事などを歴任。主な編著に『明治自由党の研究』(慶大出版会)、『福沢諭吉書簡集』(共編、岩波書店)、『近代日本の政治』(編著、法律文化社)など。
建学の精神
本学は、浄土真宗本願寺派の支援のもと、世界的仏教学者で文化勲章受章者でもある高楠順次郎博士の手によって創立された歴史と伝統のある学校です。それゆえ本学は創設以来、建学の精神として仏教精神を根幹とした人格育成を掲げ、自己に目覚め、人格を陶冶し、次代を切り拓き、社会に貢献できる有用な人材の育成をめざしてきました。仏教精神を根底に、高い品性と知性を共にそなえた人材を育成することこそ、本学の最も大きな使命です。
College から University へ
本学はこのところ驚異的な発展を遂げていますが、長い間、文学部、短期大学部だけからなる女子大学でした。本願寺という大教団をバックに持つ大学としては、いささか寂しいものがありましたが、1998年以降、次々と新学部を増設し、2004年には、薬学部の創設と同時に、全学部を一斉に男女共学化し、本格的な総合大学への歩みを始めました。いまや本学は、文学、政治経済(現代社会学部を改組)、人間関係、薬学、看護の5学部を擁する大学に変貌しましたが、来年度には、さらに環境学部が誕生する予定で、大きな期待が持たれています。
新たな時代へ─広がる武蔵野大学
このように武蔵野大学は、自己に目覚め、人の気持ちや痛みを理解し、人に尽くすことができる人格を身につけると共に、ひとりひとりが高度で専門的な知識を身につけてもらうことをめざしています。本学院はあと6年で創立90年をむかえます。本学はこれまで時代の変化を先取りして発展・拡大をしてきましたが、これからも現在と未来に貢献する大学であり続けたいと願っています。