民主党の鳩山由紀夫幹事長は14日の党「次の内閣」の会合で、鴻池官房副長官に関する週刊誌報道を取り上げ、「大きなスキャンダルが発生した。このままではおられないだろう。今のうちに早くおやめになったほうがいい。人間、様々な行動があろうと思うが、しっかりとした責任をとることが大事だ」と述べ、副長官辞任を求めた。
鳩山氏が指摘したのは15日発売の「週刊新潮」の記事。昨年12月以降、既婚女性が参院議員宿舎(東京・麹町)に鴻池氏を訪ね、宿泊を重ねていたとしている。記事中で女性は訪問自体は認めたが、鴻池氏の部屋への宿泊は否定している。議員宿舎は原則として議員本人と家族の居住しか認められていないため、民主党は追及する方針だ。
これに対し、麻生首相は14日、記者団に対し、「詳しく知りません。ただ、議員宿舎に人が入るのはおかしくないと思う。週刊誌の情報をうのみにするわけにはいかない」と述べた。河村官房長官は記者会見で、「まだ見ていないから、何とも申し上げようがない。雑誌が出た時点で、改めて事実関係を伺いましょうということになっている」と述べた。