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裁判官「刑務所に入った人間と友達、考えられない」

2009年1月14日22時22分

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 横浜地裁の裁判官が公判で傷害罪に問われた被告に対し、「刑務所に入った人間と友達というのは、考えられない」などと発言していたことが弁護士への取材でわかった。被告を弁護していた弁護士らが14日、この裁判官は人権感覚に欠けるとして、横浜地裁に対し、懲戒手続き開始を東京高裁に求めるよう請求する文書を提出した。

 弁護士によると、この被告は傷害罪で起訴された横浜市内の自営業男性(32)=8日に懲役1年6カ月の実刑判決、東京高裁に控訴中=。この男性は昨年10月の逮捕後、共犯とされた友人男性(32)が事件当時、仮出所中だったため、共犯関係を黙秘してかばい、傷害罪で起訴された。

 この裁判官は昨年12月の被告人質問で、被告に対し「刑務所に入った人間とね、友達というのは普通、考えられない話なんだけどね」「弁護士でも刑務所に入った人間いるけどね、私の知り合いで。当然つきあいはなくなりますよね」などと発言したという。

 弁護士は「刑務所から出所した人の立ち直りは期待できないと言っているようなもの。裁判官としての立場からは許されない暴言だ」と話す。横浜地裁は「現段階でコメントすることはない」としている。

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