麻生太郎首相は13日夜、首相官邸で記者団に対し、渡辺喜美元行政改革担当相が自民党を離党したことについて、「オヤジさんの代から存じ上げていた方でしたんで、大変残念」と述べた。ぶら下がり取材の詳細は以下のとおり。
【2次補正予算案衆院通過】
−−先ほど2次補正予算案が衆議院を通過したが、受け止めを
「あのコメントは張り出したの見られたん? 見てない? 遅い。えっと、あのおかげさまで平成20年度の2次補正予算というのが今日、衆議院で成立をしております。これは景気対策のいわく申し上げていた2段ロケットの第2段、あ、いや、3段ロケットの第2段ということで一日も早い成立というのを前から望んでおりました。そのために1月5日という極めて早い時期から通常国会をお願いをさせていただいてたんですが、おかげさまで早い、早く成立したということは大変よかったと思っております」
「従いまして、参議院においても早期にこの法案が審議に入り、採決されるということを私どもとしては期待をしております。年度内に早期成立する可能性ってのは高まってきたと思っておりますので、関係します総務大臣はじめ関係大臣には、この執行が着実に迅速にできるように指示をしたいと考えております。第3段ロケットになります平成21年度の予算もこの19日、1月19日には提出をするということにしておりますんで、これにつきましても現在の経済情勢などを考えて一日も早く成立するように、ということで心から期待をしているということであります。細目につきましてはコメントを張り出してると思いますんで、そちらをごらんいただければと思っております」
−−衆院予算委員会では審議時間が遅れるなど、野党の抵抗があった。参院委員会ではさらなる山場を迎えると思うが、どのように臨まれる考えか
「あのー、経済対策に賛成も反対も、われわれは与党も野党も、経済対策ということに関しては与党も野党もあまりないもんだと、私は基本的にそう思っておりますんで、その意味ではこの予算が、参院においても速やかに成立をするように期待をしております」
【松浪健太議員棄権】
−−松浪健太衆院議員が定額給付金に反対して2次補正予算の採決を欠席した。今、さきほど総理官邸に内閣府政務官の辞表を持ってきたが、こういった行動に対してどう考えるか
「ちょっと、細目、この松浪健太先生のことについては詳しく聞いてないので、ちょっとコメントできません」
【渡辺喜美氏離党】
−−渡辺喜美議員がきょう自民党に離党届を出されたが、受け止め
「ああ、前々からその話をうかがっておりましたんで、きのうもでしたかね、テレビでその話をうかがっておりましたが、大変残念だと思っております。なんていうの、オヤジさんの代から存じ上げていた方でしたんで、あの大変残念なことだと思っておりますけれども、前から申し上げてましたように、離党するしないというのは、これはかかって本人の、何、問題なんであって、そのことに関して、私の方から、どうのこうのという立場にありません」
【内閣支持率続落】
−−先週末の各社世論調査で、内閣支持率が2割を切った。受け止めを
「ああ、世論調査につきましては、これは内閣の支持率が下がるというのは、これは私の責任、私のなに、支持が少ないというこなんだと思いますんで、これはあの、真摯(しんし)に受け止めないといかんところだと思っております。あの、今世の中って言うのは、僕は景気対策、経済対策というのが、最大、もしくは唯一の関心事、雇用に関係しても、いろんなものに関しても経済対策、景気対策が最大の関心事なんだと私自身はそう思ってんの。従ってこれを確実に実行せしめるというのが、一、私にとって目下、もしくは政府にとって、もしくは国家にとって、焦眉(しょうび)の急だはこれだと思っています」
「従って、この対策を1次、2次と今進めてきておりますけれども、これ本予算含めて、きちんと景気対策というのは、2兆円のいわゆる補給、定額給付金の話がよくでますけれどもあれは、景気対策75兆円分の2兆円の話ですから残り73兆円の話、こういったものがきちんと伝わっていかないと、景気対策というのは、2兆円の定額給付だけかのような誤解を生んでいるところが、こちらの説明不足なんだと思って、そこらのところを今後、努めて努力していかないと、いかんもんなんだと思っております」
【さらなる追加経済対策】
−−3段ロケットの次、さらなる追加経済対策については何か考えがあるか
「新聞記者って、恐ろしく先までいくんだね。いやあ、今まだ1次、1次というか本予算も提出していない段階から、とてもそんな段階考えておりません」
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