1 | 2 次ページ >> ▼ /
2008-03-24 13:45:49

帰って参りました

テーマ:ブログ

群馬の秘湯 金湯館へ

ここは凄い山奥です


無色透明のお湯がかけ流されてるのですが


浸かっていると いつのまにか自分の身体が


シャワシャワの気泡に全身包まれています


まるで自分の身体がシャンパンになったように.。o○


湯上り後はお肌が綺麗にしっとりと 


化粧品もいりません


お食事も山菜と川魚だけ


お米がたって一粒一粒たっていて 今日も健康 御飯が美味い \(^o^)/ 


台風の時には孤立してしまうニュースがでたくらい 超絶秘境なのですが 


山の中で隠遁した仙人様の気分を味わえます


お湯に浸かって 御飯食べて 寝て またお風呂入って 御飯食べて 寝て


またまたお風呂入って御飯食べて寝て 


そんな感じで 連日 過ごすと


あら 不思議 温泉猫の一丁できあがり 


(´・ω・`) ~♪

金湯館 ホームページ


http://www32.ocn.ne.jp/~kirizumikintokan/




同じテーマの最新記事
2008-03-22 10:43:05

またまた温泉に

テーマ:ブログ

行って来まーす (‐^▽^‐)ノシ


今度は群馬県の山奥の秘湯中の秘湯ですじゃ


ゆみーちゃんといってきまああすう~♪


温泉猫になるじょ


(・ω・)ノシ



それでは皆様・・・・・・温泉に行ってきまふ・・・・



(´・ω・`)

(´・ω:;.:...

(´:;....::;.:. :::;.. .....





・・・・・・更新は明日深夜(おそらく日付は明後日)に・・・・・・





2008-03-21 17:36:09

AGEMAN伝説 ハイエナの足音が聞こえてくる 

テーマ:AGEMAN伝説
つい最近 こういう事がありまして 

電車の中で いつものようにぼーーーーっとしていたら 

私の顔を じっと覗き込む男性の方がおられました

なんというか 

(・・;))))))))))) 

なんだか顔の部位のひとつひとつをじっくりと吟味しながら 念入りに確かめられてるような感じで 

視線のひとつひとつに絡みつかれてる粘着質の糸のようなものを感じました 

昔 そんな目つきをした男性の方が居て その方にちょっと嫌な経験をされたのを思い出したものですので  

ちょっと怖くなって 目をそらしたのですが 

その男性は 目を背けた途端 つかつかと駆け寄り やおらこう言いました  

「僕と結婚してください 僕は怪しいものじゃありません 実は・・・ 」

っげ・・・

自分の素性をいきなり話そうとするその男性に 

仰天した私はそのまま 電車を降り 逃げ帰ったのですが 



その後 ジョロウグモの雰囲気を掴もうと ある夜の銀座を歩いてると 

以前書いたのですが 


「あんたあげまんか 俺はあげまんを求めているんだ 」

と初老の高そうなスーツを着た男性に声をかけられ 
 
「あんたあげまんか 」

いや知りませんけど・・・・・

「あげまんかどうかわかってるはずだ・・・ 何故ならあげまんなら過去に付き合った男や

周囲の人間が皆出世してきてるはずだから 」

そんなのわかりませーーーーーんよー (ToT))))))))

その時も そう言われ 振り払うように逃げたのですが

その後も銀座では同じような声かけおじさんに何度か出くわしまして




丁度AGEMAN伝説を書き始めた所だったので

夜の銀座にはああいう風に女性に声かけしてあげまん探ししてる男性の方が多いんだなっとその時は思ったのですが

(・・;) 





AGEMAN伝説リサーチ中 某著名人のコメントに目を引きまして・・・ 



「僕は不調になると どうするかというと

その対処法として運の良さそうな人の所に近づいてその横で立ってるんですよ

そうすると段々自分の運も良くなるんですよね 」


この発言に私は少し 鳥肌が立ちました 

運の良い人に近づくと 自分の運が良くなる 

まっまさかこれは・・・・・・吸取り・・・・




実はその前後 ある取材で若手資産家さん達の集まりに参加して 

それに近い現象のようなことを見て・・そのことがオーバーラップしたのです

<(_ _)>


続く ・・・・・・


2008-03-19 17:59:14

ジョロウグモ 15

テーマ:ブログ


基次が 身体を悪くした事で 光子と力関係が逆転してしまった事実を思い知らされた場面をハルは覚えている 

ある日 父 基次が 不自由な身体を引きづりながら トイレに慌てて向かっていた 

しかし急な便意に 間に合わず 身体の動きがついていけず

冷たい廊下でそそうをしてしまった 

あーーーーーーーーーーっという情けない悲鳴が 廊下に響き渡り 

悪臭が立ち込めた 

光子は何事かと 駆けつけ 基次がそそうをしてしまったのを知ると いそいそと後片付けを始めた  

気にしないで と言いながら どことなく嬉しそうな面持ちで 基次の汚れた下着を処分し 掃除をした  

基次は

「身体が動けばねえ 身体が動けば・・・こんな事起こらないのに・・・」と泣きそうに 情けなくトイレで叫んでいた 

その弱りへこみきった基次の姿を横目に見ながら さも得意気にに便の片づけをしていた光子 

おそらく基次は いたたまれなかったに違いあるまい 

元は 自分が哀れむべき相手に 逆に哀れみや情けを露骨にかけられたのだから 


ハルは最近インターネットの掲示板で こういう話を知った 

自殺を考えた男の話だ

ある男が人生に悲観し 死のう そう実行しようとした直前に母親から電話がかかってきた

男は 最後に母親にこう尋ねた 

僕が生まれたとき どういう気分だった?

母親は考え込み やがてこう答えた 

「この子の為なら 自分の命を全て差し出しても惜しくない そういう存在ができた そう思ったよ 」と 

この一言に 男は自殺を思いとどまった 涙が自然に溢れ出し 慌てて電話を切って 以後母の為に生きる決意をした


自分の命を差し出しても惜しくない

それが普通の母親の心境であるべきだろう  

子供の命を自分の生を繋ぐ為に 弱らせて飼い殺しにする 

幾ら愛していない男の子供であっても 

そう扱う存在が母親である筈が無い

所詮親子とはいえ ひょっとすると僕と光子の間に流れているのは 生存競争 

食うか食われるかなのかもしれない

僕はこのままむげに餌食になりたくない 

小さい頃から 光子の声や表情に対して  恐怖を抱いていた

今でも電話で 光子からの厳しく焦るような問い詰めの声を聞くと 

まるで熊が襲い掛かってくるような勢いと恐怖を感じる

あいつは小さい時から僕を威圧して 精神的に抗いにくい恐怖感を植えつけてきたのかもしれない

でも逆に考えろ 

光子が僕を

威圧するというのは 実は僕が怖いからじゃないのか

怖くないものを人は無理に脅したり 威圧して押さえつける事はしない 

光子は僕の存在が怖いのだ だから威圧して押さえつけようとするのだ

ひょっとすると

僕がもっと元気になれば 

もっと生命力豊かになって 楽に生きれれば その事で光子を打ち砕く事ができるかもしれない 

もし僕が全て好調になって 光子が太刀打ちできないくらい強くなれば 

おそらく光子は本当に弱るだろう 老化も一気に進むかもしれない

でも

僕は自分が生きたい 自分の人生を理想どおりに叶えたい

だから 光子を打ち滅ぼしてでも 

力強く生きていこう 


ハルは最近こう考えながら生きようとしている 


そしてハルは光子の死を今 心待ちに願っているのだ 


ハルが人生で最も楽しかった幼き時の思い出は食事の風景だ 


基次が居た 晴美が居た 晴枝も居た

光子は基次の身体を支えながら

大好きな中国料理店に行き 家族皆で舌鼓を打ちながら色んな料理を囲んで食事をした

基次はハルに何でも好きな食事を頼むように言い 

金銀財宝のように並べられた きらびやかな食事にうっとりしながら ハルはかぶりつき

食後には天使からの贈り物のようなアイスクリームを食べた

お腹満腹になって帰りの車の中 父の膝の上で夢見心地で寝ていた 




高熱が出て うなされていた時珍しく 光子が林檎の摺った物をガーゼにくるんでジュースにして飲ませてくれた事があった

甘く切ない味が口中に流れ込み 

そっと熱を測るために額に寄せられた その手のぬくもりに 普段感じる事ができない母の優しさを感じえた







ハルは止まった車の中で つっぷしていた 

「ゲロを手で拾え 」 そう言われたハルは 言葉どおりに

悪臭が漂い さっき食べた食材の奇妙な感触が残る ゲロを自分の手で拾いだした 

そして新聞紙にそれをつたない手でちょっとづつ入れだした 

光子がやってきてそれをもどかしそうに見た 

しばらく見ていた光子は じれったくなったのか やがてハルの手から新聞紙をもぎ取り

片付けだした 

「 もう絶対に 二度と車で吐くんじゃないわよ 今度やったら承知しないからね 」

そう言われ 車から追い出された 

幼い時から

ハルは 苦しい事や 辛い事が起こると 何か息苦しさを感じて ゲロを吐く動作を示していた 

急に喉に圧迫感が起こり つっかいものができて呼吸を塞がれているような感じなのだ

それを取り除くため

さっき食べた楽しい思い出の詰まった 美味しい食事と一緒にに全てを吐き出そうとしてしまう 

身体がそう行動させているようだった


ひとりで誰も居ない時とかでもよく吐いていた  友達に苛められた時とか 苛めにあったとき 病気の時もよくひとりで 

光子はそんなハルの様子を見て 吐かない為に扁桃腺を切り落とす手術を実行させた 

しかしそれは喉の防御線を破壊する以外 なんら効果はなく

大人になったハルは今でも 苦しさを覚えると  それを取り除くために 吐く動作を自然にとってしまう 

吐きながら ハルは思い出す

幼い時に 廊下でひとりで 吐く動作を続けている自分の姿を

誰も居ない家で 1人で 吐く音だけが木霊してる 紫色の絨毯の部屋の中で

喉に指を突っ込んで 体内から何かを取り出そうとしている

一体 何が自分の体内にいるのだろう 



ジョロウグモ(完) 





今まで長々と読んでいただきありがとうございます

ジョロウグモは実際にあった話です 名前や職業は伏せてありますが

現実に起こった事をベースに 奈美がアレンジし構成しなおしました

いずれまたこれを再構成する機会があるかもしれませんが

<(_ _)>

今回でさげまん話はひとまず終了と言う事で


\(^o^)/~♪ 

次回からAGEMAN伝説本編に戻り

AGEMANからエネルギーを吸い取る ハイエナタイプの男たちについて書いていきたいと思っています



(・ω・)/~♪ それではバイチャー 




2008-03-18 18:10:01

ジョロウグモ14

テーマ:ブログ
ハルは最近 

Kという女性の話を聞いた

現在20代の前半のそのkは 美しく 他人目に見ても家族思いで 優しく思いやりのある女性だった


ニート状態の姉や家族たちの面倒を見ながら 家計を支えていた 



彼女は 小さい頃 ジョロウグモと同じクラスの同級生に呼ばれていた

ジョロウグモとは 日本に古来から伝承される 妖怪の名前である

蜘蛛が400年生きると妖力がつき 人間の女に変身すると言われ その名がつけられた 

美しい女の姿で現れ 人気の無い所へ誘い込み

耳に調べの良い 琵琶を聞かせる

男たちが 女性の美しさと琵琶の音色にうっとりしている間に

蜘蛛の糸を絡め がんじがらめにして遂には男たちを食ってしまうのだ 


何故 そのクラスメイトがKを見てジョロウグモと呼んでいたのかはわからない

ただ彼女が成長するに連れ 彼女が甲斐甲斐しく尽くした男たちは 皆 精気を吸われる様に

無気力になっていった

それと引き換え Kはどんどん美しく 収入も上がり 能力も増していった 

彼女はニート状態の姉達の面倒を見ていたが

つい最近 ハルは実はKの何気ない言葉が 姉を引きこもりの原因となっている事を知った

やさしく姉に服等を買いながら 姉が外に出ようとしたり 社会に出ようとする時の

その意欲を減退させる発言を取り続けるのだ 

毎日のように姉に対して 太るという発言を繰り返し摺り込むように言って聞かせ

その姉は段々太っていった 

やがて恥ずかしいから家の外を歩かないで と言い その姉はやがて家から出歩く事を滅多にしなくなった

姉の面倒を見ながら 牙を一つ一つ削いでいき 

やがて姉は家から一歩も出なくなった 

その姉と反対にKは 生き生きとし 以前より収入が上がり 男性からよりもてるようになった

まるで姉の精気を吸ってよりパワフルになったかのように

周囲にはKの姿は優しい妹の姿にしか見えない

確かに優しい振る舞いをしてるのだが 

人にわからないように その姉の不安をかきたて 姉を自分より劣る地位に引きずり貶める

それでも周囲にはKが良い人のようにしか見えない 



ハルはKの話を聞いた時 とっさに光子の姿を思い浮かべた

まるで光子だ 

母 光子そのものだ 

傍目には僕たち成人しきった子供たちの面倒を いつまでも見ようとする甲斐甲斐しい母親に写っている

口うるさく 自立しろ自立しろと 教育熱心な母親に見えている 

でも晴美に対しても 僕に対しても 心底 光子は 僕らが自立する事を 望んでいない



そういう行動を取っていない 

僕らが仕事で成功しそうな時は 口では その成功をほめても

表情で寂しそうな顔を浮かべる その顔を見た瞬間 僕は可哀相に思ってしまった 

僕が儲かったりすると 

「そんな事は余り長く続くものではない 」とか

「もっと苦労してお金を手に入れるもの 」などの言葉を吐いて 

そして自分で知らず知らずの内に 自立を妨げる制御をかけさせられていた 

晴美も僕も 光子のエネルギー源になっていたんだ 

光子にとっては 僕らが弱いまま 経済的に自分にすがりつく姿が 光子の生きる糧となってる

思えば 彼女の周りの友人もそうだった 皆光子と付き合っていく内 

経済的に困窮し 身体が弱くなり 光子本人を頼るようになる

光子は彼らに ほんの僅かのお金を貸したり 食事を奢ったりする事で

彼らの恩を買い ますます優越感に浸っている 


口では僕らの事をいつも心配してる素振りをしている

でも姉の晴美が結婚できそうな時に 光子は反対した 

身体が悪くなってる時に 薬等を晴美に提供していたが 

晴美はそれをありがたがり お礼を言って受け取っていたが

光子が与えた薬は 後になって薬害が指摘されてるものばかりであった 

また晴美が身体を気遣って 温泉に湯治に行きたいと行ってた時も

たいした金額ではないのに そんな有害な薬代に満たないのに 

「ゆとりがあったらね」 

その一言で晴美に温泉に行くことを諦めさせたりしていた 

将来を心配する口ぶりをしながら その将来の芽や可能性を断つような行動を取ってきている





このままでは僕は 父基次や 彼女の友人たちのように 光子に一生飼い殺されてしまうかもしれない

逃げなければ 


最近 光子は ハルの妹の晴枝が タカからお金を借りて

米国で投資する儲け話に出資していた事を凄く心配するようになった 

最近の米国の景気の悪さから ハルの妹の晴枝の投資は失敗してる事は目に見えていた

タカから3000万と言うお金を出資してもらったのだが それのリターンはつきそうもない

光子はそのことを心悩み

ハルにこう愚痴るようになった

「タカにお金を返さなきゃ 晴枝の家の敷地分を売ってでもタカにお金を返さないと 」

タカも晴枝も父こそ違え 同じ光子の子供である

しかし光子は タカにお金を返さないと 

その思いに掻き立てられてるようだ タカには迷惑をかけたくない 

ハルはその姿を見て より確信するようになった

光子は 僕のお父さんの事を本当に好きではなかったんだ

酔いながらたまに基次のことを凄く馬鹿にしている 醜い男だと思っているのが見栄見栄だ

念のため 死んだタカの父親の事をかまかけて聞くと 

凄く悲しそうな顔をする

光子にとっては 生活の面倒を見た基次との子供である僕たちよりも

自分を捨てた男との子供 タカの方が はるかに大切なんだ



夜の銀座の女たちは 子供を大事にしない

パトロンやスポンサー 

もしくは経済力目当てに結婚し 結果としてできた子供の場合 

その大半は 育児を碌にされない 相手にされない まるでその子供の存在を無かった事のように 

普段はとことんほって置かれるようになる

あるいは子供たちはその父親達の財布から お金を引き出す時の道具に使われるだけだ 

幼い子供たちは 母親の居ない 家族の居ない 部屋の中で ひとり テレビを見ながら

カップ麺や 買い置きのコンビニのパンを食べながら 帰るか帰らないかわからない母の帰りをひたすら待ちわびている 


でもそんな夜の銀座の女たちが 大事にする子供もいる

その父親はジゴロであったり イケメンの黒服であったり あるいは芸術家気取りの優男であったりして 

容姿的には 男性的にはとことん彼女らの好みである

しかし彼女らとその子供達に対して なんらの責任も負わない男達の子供だ

 

そういう男の子供程  夜の女たちは大事にしようとする

結果的に自分を捨て 他所の女に走って  

産ませっぱなしでまったく責任を取らない男たちの子供であったにしても

彼女らは 好きな男の子供を育てあげる事に この上の無い価値と無常の喜びを感じているようだ





幼い時 ハルはある日 基次が光子に甲高く叫んでいるのを見た

子供たちはその声のけたたましさを聞いて応接間に向かった 

基次が光子の前によれよれの身体で立ち尽くしていた 

基次は壁や椅子にしがみつきながら 子供達に目もくれず 台所に向かった 

そしてその震える手で包丁を持ち それをまた足をよろよろと引きづりながら

光子の前に向かうと やわらその刃を光子の前に突きつけた

晴美は とっさに叫んだ

「パパやめて 」 

ハルもその瞬間 凍りついた 

ママが刺されてしまうかもしれない

しかしそんな光子は 

取り乱す様子も無く いけしゃあしゃあと座っていた

基次が自分を刺せる訳が無い 刺し通す力も無いとそう見透かされてるようだった 

この時 何故 基次が光子に刃を向けたのかわからない

理由もわからない 

光子にそのときの事を聞いても おそらく嘘の返答が返ってくるばかりだろうから

ただハルにはその時の光子の ふてぶてしさが心に焼き付いている 

基次は 娘たちの 止めてと言う声に 踵を返し 台所に包丁を戻しにいった 

よろよろする身体で 足のびっこを引きながら



2008-03-18 16:24:37

帰ってまいりました 

テーマ:ブログ

おかげさまで 温泉でお肌 凄くぴかぴかになってまいりました

<(_ _)>


ただ相当効く温泉です (秋田県玉川温泉)


薄めの硫酸風呂に入ってるようなものなので


二日連続で入ると あちこち身体の敏感な部分が痛みを覚えてしまいます・・・(>_<)


現在も軽いヒリヒリ状態で


肌の弱い 女性は赤くなってぷっくりと腫れてしまうかも知れません


腫れが引いてその後 がさがさの皮が剥けた後は 綺麗になるんですが・・・



ところで 温泉でノンビリ浸かってる間に 円高が相当凄い事になってるのでびっくらです


((((((ノ゚⊿゚)ノ


まあシャーリーちゃんの予言によると 80円付近まではいくらぴいので


まあ株の買い時は 超短期を除いて気長に待ってようかなと・・・



ちなみにまたまたシャーちゃんの予言ですが・・・(うちの猫ですよ)


もしも日経平均が10000を割ったら 買いはじめて ○千円を割ってもずっと硬くホールドしろとのお告げでした 


特に優良企業の株ほど狙われて大下げするとも言っておられました 


<(_ _)>




猫の予言ですじゃ  


まあ冗談程度に聞き流しておいてください・・・


それではジョロウグモの続きを・・・


2008-03-15 07:39:58

ジョロウグモの途中でふが・・・

テーマ:ブログ
AGEMAN伝説 ジョロウグモの途中ですが・・・・・・・

今日から二泊三日 ゴロ猫楽々温泉で(勝手に命名しました) 

肌を磨いてきます

ワーイワーイ o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪ワーイワーイ 

温泉だぁ 

美肌だぁ美肌だぁ 

ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

凄い強力な酸性の過激な温泉なのですが 

肌がなれると その後 あらビックリ\(◎o◎)/! 

化粧品なんてもういらないわ 

状態になります 

なのでブログのアップは休ませていただきます

お肌磨かせてください

(>_<) ・・・



次号 ジョロウグモエピローグ その後ハイエナ編に入ります 

<(_ _)>
2008-03-14 18:01:34

ジョロウグモ 13

テーマ:ブログ
音は音波と言う物で存在してる 

目に見えないだけで 音が凝縮すれば物も大破する事ができる

音は確実に存在するのだ

磁気もそうだ 磁気も目に見えないが 実際に我々の世界に影響を及ぼしている 

音や磁気と同様に気も確かに存在する

気は音と波長が違うだけだが 

確実に存在する 

目に見えないからといって その存在を否定する事はできない

気は中国思想では 常に流れ動き 様々な作用を起こしながら 万物を構成する要素とされている 


気は現在では生命エネルギーもしくはそれをつかさどる流れと言われている

道家の荘子は 気についてこう語っている


気の集合離散が万物の生成消滅という変化を起こしている。

陰陽二気という相反する性質をもった気によって多様な世界が形作られるとした


現在では気とは生命エネルギーや そのエネルギーをつかさどる流れの事を総称して使われる事も多い

気というものがもし本当に存在するならば

光子は気を基次やハルから気を吸っていたのかもしれない 

僅かな食事やお小遣いの対価で ハルや晴美から 光子は今でも我が子達から気を吸い取っているかもしれない

光子はもう70の半ばに差し掛かる年だが

身体はぴんぴんしていて 年も50台くらいにしか見えない

頻繁に外出して

しかし彼女の娘 晴美は 腰に腫瘍という爆弾を抱え 

顔も青白く 肥満がすすみ 病気がちである 

ハルも光子と住み続けてる間は 体重が著しい増加の一途をたどり

よく呼吸器官系の疾患を発症していた



光子はハルが好きな食事の時間の時に 罪悪感や負い目

というイメージを植えつけさせる発言を好んでしていた  

美味しくご飯を食べるときに 耳が痛くなるような発言を繰り返し繰り返し吹き込んでいた 

虐待をしたりした翌日には 

ハルは良い子 優しい子供ね と ハルの優しい部分に好意を寄せている素振りを示し

どんどんハルを自分に対してやさしい子供であるように仕向けていた

大人になった今も

ハルは

光子の寂しそうな表情ひとつで 負い目を感じ 

光子が寂しくならないような行動を 知らず知らずのうちに取っている

それが例えハルの仕事や恋路の首を絞めるものであったとしても



潜在的に光子は基次の家系を根絶やしにしたいと願っているのかもしれない


光子が絶やしたいと思っているのは 基次の家系ばかりではない

何故か光子の昔からの友人は 

光子が貧苦にあえいでいた頃 羽振りが良かった友人ほど 

光子と付き合いながら 段々没落し 

光子の小間使いのような仕事までやらされるようになり

遂には健康まで害してしまう

光子は自分の一番の親友が 病気で寝たきりな状態になったとき 

口では心配しながらも 友人の見舞いに駆けつける時は

妙に生き生きした表情を見せていた事をハルは覚えていた 

そしてその親友が 病から少し回復してきた時 光子は心なしか不満そうな顔色を浮かべていたりもしていた 

その友人は 光子が貧乏な頃 資産家の娘として何不自由の無い生活をしていた

若手の男性的魅力にあふれた芸術家と結婚し 老醜の基次と結婚しなければならなかった光子は

その親友に 僻みのようなものを感じていたかもしれない

光子は親友と付き合いを続けていたが

不思議とその親友は 光子と付き合っていくにつれ 夫の仕事がうまくいかなくなり

家庭内で病気の息子を抱えるようになり 新興宗教に走るようになった

光子は 親友が怪しげな新興宗教に走ることを止めもしないで 

それをどこか煽っている向きさえあった

老年になり 立場が逆転した光子は 彼女と会うたび 自分の自尊心がくすぐられるようだ

光子には そのように立場の逆転して 貧困に陥ったり 病気で苦しんでいる友人たちが何人も居た

昔光子よりバリバリ仕事していた女性経営者は 年が経つにつれて 都心の店舗を失い

田舎の敷地でひっそり営業するようになっていた 

彼女が 借金の保証人になり 金策に追われてる時も 光子は優しそうに相談にのりながら

実質彼女にほとんど解決策を提供する事は無かった

彼女が ガスの支払い等に困った時 数千円を貸した程度だ しかも借用書付きで・・・

彼女の苦境を聞きながら 光子は よりエネルギッシュに より元気が増しているように見えた 

被害者は基次とその子供だけではなかったのだ

自分の表面的に親しくしてる しかし心の奥底ではどこか気に入らない部分を持ってたり 妬みの念を持っている対象に対しては

親しく付き合いながら 彼らを引き落とすすべを心得ていた

光子は ハルに良くこう漏らしていた

「一緒に食事に行ける友人が居ないのよ 

だって昔からの友人たちは 今 皆経済的に大変でしょ

だから美味しい店で食事しようとしても 彼らと一緒だと 安い居酒屋みたいな所しか行けないのよね

それがつまらないの  

昔は皆 羽振りが良かったのにね 

いつの間にか皆だめになっていくのよ 

でも仕方ないわね 皆それなりに問題があるし 自業自得なのよ

私は昔から皆が楽してた時に 努力してたから 」


それをさも誇らしげな口調で語っているのが光子だ


ちなみに光子は食事を奢られる事が凄く嫌いだ

逆に食事を良く奢る事が好きである 

食事しながら よく喋る事が好きである

食事中は人間の脳波が 快の波動を出す

この快の状況の時 話した言葉は 相手にとって好意的に受け入れられる傾向が多い 

これが検証された実験も残っている

光子は 食事を奢り 相手に負い目を持たせ その最中に 自分がコントロールしやすくなるような言葉を相手に吹き込むのだ



「 仕事が最近大変みたいよね 世の中も不景気で 」

まず相手の不安感を煽り 

それから暫くした後こう続ける 


「 具合大丈夫? 顔色悪いわよ 最近色んな病気がはやってるから気をつけないと 」

それが光子が 基次やタカを除くわが子たちに使い続けた 秘術である 


銀座のホステスたちも よく酒宴の席で 気に入らない客に対して こういう言葉を投げかけていた 

「仕事うまくいったの? そうよかったわね 

でも 世間は不景気で大変らしいわよ 丁度こないだまで好調だった 部長さんのお客さんが居たんだけど

翌年成績が悪化して左遷されちゃったんだって・・・

・・・でも ○○さんなら大丈夫よ きっと・・・・・・・・ね」



酒を飲んで 意識が朦朧とした状況の時に 仕事が好調な客に対して

こう不安を煽るような言葉を投げかけるのだ 
2008-03-13 18:04:16

ジョロウグモ 12

テーマ:ブログ
ある有名な大金持ちが こう言っていた

人間には

エネルギーを太陽の光のように周り全てに与える 光のような人間と

その太陽のエネルギーが無いとその存在を誇示できないのに 光が弱いので周り全てを暗い闇に変えてしまおうとする
月タイプの人間がいると 

光のようにエネルギーを発する人間のエネルギーを吸収し 

自分のエネルギーとして蓄え 自分が輝ける状況を作るために 

周り全てに弱くなっていて欲しいと  そういう願望を常に持つ人間たちが月タイプだ 

人からエネルギーを吸うタイプの人間は 本質的に 自分自身からエネルギーを沸き立たせる事ができない

常に人からの評価や 周囲の人間に比べて自分がどんな存在であるかの比較が 自分のエネルギー源となるのである

だからこそ彼らは周りに並び立つものがいる事を心良しとしない

周囲の人間の不調不元気こそが彼らの活力源なのであり

逆に嫌いな人間の活力は彼らにとって その首を塞ぐような存在らしい 


光子は明らかに 月タイプの人間だった

自分が本当に好きである人間 タカの事は 守りたかった 


タカは自分の本当に愛した男の子 彼の存在を感じる

傍にいなくても 彼とはいつも魂が繋がっている 

私が元気が無くなれば タカも輝くことができないだろう 

私の活力がすなわち彼の元気に繋がるの  

私達は見えないへその緒でいまだに本当に繋がっている母子だから

だからタカには輝いていてもらいたい

基次のような名声や富は本当はタカにこそ相応しい 

そのためには自分は何でもする 周り全てのものから収奪したって良い 

あの基次との間の出来損ないの子供達に 元気になられると 目障りだ

奴らの輝きは 私の輝きを奪ってしまうから

奴らが一生うだつが上がらず 私無しでは生きれないような存在であれば

私はいつまでも生き生きと 生き続けていられる

そうすれば私の事を愛してくれているタカも 好調になってくれるはず 



光子は ハルや晴美のような存在は 一生うだつが上がらないで 自分の存在意義を輝かせるだけの栄養源のような存在になり得ればよい と思っていた 

だからこそ光子は基次の死後 ハルやその姉の晴美を 成功の芽を幼い時より摘み取る事に動いていた 


幼い時から 自分勝手に生きる事 

自分の為にお金を稼ぐ事に 激しく罪の意識を植え付けさせた

言葉による心にたがを嵌める足枷のようなものを幾つも埋め込み 

その意に沿わないように行動すると まるで自分が罪悪人の状況にいるかのような 

不安感に陥れる心境にはめ込むのだ 

ハルや晴美は仕事で好調になりそうなときや 恋愛でうまくいきそうなときに

光子のちょっとした寂しそうな表情を見ると 自分で無意識のうちに その行動を制御してしまう 

口では光子は彼らの仕事の好調を喜びながら その一瞬の表情で彼らに

自分が仕事の好調でいる事が光子を寂しい状況に追い込んでしまう という罪の意識を刺激させた 

ハルも晴美も 光子の意を自然と汲み 光子から与えられる経済力無しに 

自立できないようにさせられていたのだ 


口では自立しなさいと言いながらも

ハル達に対する光子の行動は相矛盾する行動を取っていた 

晴美は恰幅がよく 女性的な魅力にかけていた肥満体だった

元はスマートで美形で男性たちにもモテモテの体形だったが 

少し太ると 

痩せろ痩せろ そんな身体では誰も嫁にもらってくれないと言いながら

晴美がいざダイエットをはじめ 何キロかの減量に成功すると お祝いと言って 脂っこい食事を作ったり

コレステロール値が高い惣菜などを買ってきて 晴美に食べさせる

晴美は無意識に母の無意識の意を汲み取り  口先だけの母の言葉に逆らい 暴飲暴食を繰り返すようになる

30台になる頃には晴美は 成人病を持病として抱えるようになった 


ハルにたいしても 独立しろと家を出ろと口で言いながら

いざハルが 一人暮らしをはじめだすと 健康が心配だから戻って来いと言う

小学校の頃 光子が ハルに強いた扁桃腺を除去する手術 していた

熱の時に熱が出るのを快く思わなかった光子が ヤブ医者にハルを見せ

彼の扁桃腺を除去してしまった

当然この手術は喉の防波堤である扁桃腺を無意味に切るだけの手術で
ハルの呼吸器官の防波堤を そぎ落とすものだった

その為ハルは 呼吸系の病にかかりやすくなり

独り立ちしていたハルに 光子が 寂しそうに

健康が心配 健康が心配 と呟いて数ヵ月後に

結核系の病気を患ってしまう その療養の為に 

住んでいたマンションを引き払い 家に戻らざるを得なくなった 


「経済力をつけろ お前たちは額に汗して 苦労して働かないからお金のありがたみがわからないから稼げないんだ 」

と事あるごとにハル達に言いながら その翌日 お小遣いを数十万円単位でふるまい 

恩に着せると同時に働く活力のようなものを殺いでいった 

勿論 普段の食事も光子が面倒を見ていた 

その行動はまるでハル達に独立して欲しくないかのようだった

晴美に新しい彼氏ができた事があり ハルから見て責任感があり 

仕事的に晴美を養えるような男であるのに

光子は晴美とその彼の付き合いに反対し 無理矢理 別れさせた

その後 晴美には生活力の無い ミュージシャンという怪しい男の彼氏ができた

光子は

その男がダメ男だ 口先では晴美に別れるべきだと言いながら 晴美がその男を家に連れてくるときは

彼の分まで晩御飯をいそいそと整えている 

彼は晴美を養えるような経済力は到底無く 

彼と付き合ってる間は晴美は家を出ることは無いと安心して交際を黙認してるように見えた


光子が口を出せば出すほど

子供たちはその生命力を殺がれ 家に縛り付けられる 

ハルは意識ではそれがわかっていながら 経済力の無さから 

自信の無さから 罪の意識から家を飛び出す事ができなかった 



ある日

ハルの姉 晴美は不思議な夢を見た


郵便ポストの前に晴美は立っていて そのポストの横に基次が立っていた 

そして晴美に基次は こう言った

「このポストは 晴美たちと僕が 連絡を取るためのポストだよ 

晴美に何かあったら このポストで知らせておくれ 

あの世から 晴美たちのことをずっと守っているよ 」

そう基次が言った後 

次の瞬間 場面は変わり 

電車の中で晴美がいた 電車の中でがたんごとん揺られていて 

傍に男の人が居て 晴美は 何故かその男が自分の兄だとわかったのだ


基次の死から数年後 

ハルは家で奇妙な電話を受け取った 

ハルかい? 僕は君の兄弟だよ 


最初は冗談かと思っていた 父の友人のひとりがふざけてそんな会話を言ってるのかと思った

その数週間後 光子が応接間に子供たちを呼び

驚くような事実を告げてくれた 

自分にはハル達以外にもう一人子供が居る 

名前をタカと言う 

タカは基次と結婚する前に ある男の人との間にできた子で 

育てられないので 彼をその男の人と奥さんの元においてきた

基次にも結婚する前に その子供の存在は伝えていた 

こないだ そのタカから連絡があり 会ってきた 

タカは貴方たちにも会いたがっていると 

その話を聞いて 姉たちは母に酷いと食って掛かった

子供を捨てるなんて 酷い そのタカちゃんが可哀相 と

ハルも 自分らは光子に育てられたのに タカと言う自分の兄弟は 光子に育児を放棄されて

可哀相な子なんだと感じた 

でもハルは後になって ひとつ気がついた

光子が自分を子供を捨てた悪者のように思われるのを承知して タカに同情が来るように話してた事だ

光子が そういうように話したのは初めてかもしれない 

いつもはこういう事を話す場合自分に同情が来るように話す事が多かったからだ


タカとハル達は 初めて会食をする事になった

タカは 一見して遊び人風な体をした 若手実業家だった 

驚いたのはその職種で 光子と同じブティックをしていた

しかも店を出していたのも光子が以前店を構えていた場所のすぐ近く




タカが光子の存在を聞かされたのは つい最近の事だった

それまで育ての母親を自分の実の母親と思っていたらしい

光子の存在など 意識では知る術も無かったのに

何故か 無意識で 母を求める赤子のように タカは 光子と同じような職種で 勤務地も近くの場所で店を構えていたのだ


子供は いつになっても無意識的に親を求めるのかもしれない・・・・・

ハルはそう感じた

それから度々タカはハル達の家を訪れ 何度も会食を持つようになった 

光子と会食を持つうち やがてタカの職業は衣代わりし 

物凄い大金が毎日 唸るようにはいってきだした 


タカはハルが勤めていた飲食店の店にも客として訪れるようになった

最初は 自分の会社の部下を連れてきたりしていたが 

やがてとっかえひっかえで女を連れてくるようになった

タカは妻子持ちであったが かなり女癖は悪かった

がっちりした体格に 子供のような甘いマスクを漂わせ カジノバーから上がる収益は一日数百万単位 

経済力に満ちていた 

たまたま同席していた女性客に対しても 会話に割り込み口説く生来の強引さが

女性に憎めない愛らしさを抱かせるようで 女に不自由する事は無かった

ハルは この頃彼女が居なかった 10年以上も失恋を繰り返し 

女性に飢えていた

そんなハルにタカは 今度良い女の子を紹介するよと言いながら

週替わりで ハルに見せびらかすかのように 女性をはべらせてきた 


光子は タカとハルたちが接触を持つ事を快く思っていないようだった

自分はタカを育てられなかった そのタカは 実業的に大成功してる

かたや 自分が育てたハル達は 仕事はしていたものの自立できるに満足な経済力を持っていない

まるで自分が母親として できそこないのような気分に陥ってる事が引け目のように見せていたが

内心自分のあざとさ 狡猾さがタカにばれるのを嫌がっているようだった

この子達を縛ってるエネルギーがタカに知れたら彼はそのエネルギーを受けてくれないかもしれない

だってタカは心弱い所があるから 

だから守らないと 



光子は自分は別れた子供タカに遠慮なく逢っていても

基次の前妻の子供たちが 基次の葬儀の際 その遺骸に涙ながらに面談しようとした時

部下に無言の圧力をかけて 彼らを追い出した

基次の子供たちとは 死んでもその縁を結んで欲しくないのだ 


2008-03-11 18:11:18

ジョロウグモ 11

テーマ:ブログ

基次が身体の不調を訴えたのは

新築の家に移り住んでから 1年も経たない頃だった

その新しい家の部屋に家具を運んで 壁を傷つけた時 

光子はハルにひさびさに轟音のようなけたたましい剣幕を放った 

お前は この新しい家になったばかりなのに 何故傷をつけるの どうして 勝手な事をするの 

勝手な事 こう言われると ハルは何も言い返せなくなってしまう 萎縮してしまう 

思えば 

光子が 幼い時から ハルの行動を抑える時 いつもこの言葉をまくし立てたものだ

あんたは勝手すぎる わがまま過ぎる 基次があんたを甘やかしてきたから 苦労を知らないからあんたはダメなんだと

ハルが幼い時 食事の時に 皆でレストランに行く

基次の言葉で 好きな物を何でもお食べと言われ ハルが好きな物を注文すると

光子は 帰りの車の中で よくこうハルを責めたものだった

「他の席に居る 普通の人はピラフとかドリアとか普通の物しか食べてないでしょ 

あんたはなのにステーキを注文して

恥ずかしくないの? 働いても居ないのに 何様のつもり? 」

光子の意を汲んだ 姉の晴美が その後続けるように ハルを叱り付けた

「あんたは甘やかされすぎよ 自分だけ贅沢なもの注文して・・・」

別にその時ハルだけがステーキを食べたわけではなかった 

ハルがステーキを注文するや光子も晴美も同じステーキを食べたのだ

しかし幼い時に 勝手な事と言われ ハルは食事をする時に どことない罪悪感を得るようになった

レストランで好きな料理を注文したい時も 周りのテーブルの目が気になった 

こいつひとりだけ 良いもの食べやがって 周りの客からそう思われるのを警戒するようになった


勝手 我侭 食事 

幼い時にハルが好きな料理を注文すると 光子は度々このような教育を施した

結果として起こった事は ハルは光子に食事を奢られると すごく恩に着るようになった

食事を奢られてる自分に罪悪感を持ち 食事を与えてくれる光子に感謝の念を持つようになっていたのだ


しかし基次の家で一番勝手な行動をしてたのは光子であった

子供たちの育児は放棄 仕事に出ると言う口実で男たちを作り その男たちとの遊興費も基次のお金を使い放題使い 

その他にも 有害無益な腰巾着を周りにはべらすためだけに基次の資産を食い荒らした 

あげく基次の身体を致命的な状態に追い込み 今 基次はその哀れな晩年に終止符を打つ所だった 


ハルが 基次の病室の世話を光子から頼まれる時 

基次は身体中に管を幾つも差し込まれていた

もう口では何も食べることができず 点滴が栄養源だった 

乾ききった その唇から 漏れる言葉は ビールが飲みたい 

この時には光子の口から もう基次の命が長くない事はわかっていた

もしそんなに長くないのなら 隠れてビールを飲ませてあげれば良いのに 

そう思い 光子にその旨を進めたのだが

光子は 「そうね 機会があったらあげたいわね 」 と言いながらも決して行動を起こす事はしなかった

基次の切ない願望を 心地よい音楽を聴くかのような表情で聞いていた

死の間際 光子は基次の元を よく見舞っていた 

今までの入院時にはこんなに見舞いに訪れる事は無かった

毎日基次の病室を訪れた

周囲の付き添いのヘルパーは 「あんたのお母さんはよく来てくれて面倒をみてくれてるよ よくやってくれるできた奥さんだよ 」

そう感心していた 

死に瀕した時 まるで基次の魂に恩を売るように 光子は献身的に病院に見舞いをした

ハルにはその行動が 

まるで 死んでも これだけ尽くしたのだから私のことを守ってね と言わんばかりのように見えた 

光子は 
 
献身的に働く 姿を装う事が得意だった

なので周囲の人間の光子観は 二つに分かれている

とんでもない魔性の女という評価と

献身的で死ぬまで基次さんに一生懸命尽くした妻と言う評価だ 

光子はサイコパスの特徴がそのままでていた 

サイコパスとは 人格障害を持つ人間の事で 

嘘をつくことになんら 良心の呵責が起きない 罪悪感を持ち合わせていない 

自分に都合の良い好印象を与える能力に非常に長けている 

被害者を加害者のように見せて 加害者である自分を人前で被害者のように装う 

人の心を読み人が喜びそうなことを次々と言い、自分を尊敬させ、あげくは支配し、自分の思い通りに動かす

こういう特徴を持つのがサイコパスだ 

光子はまさにサイコパスの典型だった 

年がら年中基次に嘘を吹き込んだ 基次の前で献身的な行動を見せ 基次に恩を売り 

最後は基次の命までも その生殺与奪の権利を握ったのだ 



基次が死んだ日 

病院から 今日が峠と言われ 家族皆で基次の病室を訪れた 

基次は 家族たちが来たころは意識がまだあった

ひとりひとりの顔を見ながら 

遠い灰色の目で皆との在りし日の記憶を眺め見ているようだった

光子の仕事相手の男が 水晶の玉を見舞い品として持ってきてくれた 

それを病室に飾ってから 基次の意識が段々遠くなっていった 

声をかけても反応せず 

動悸が全身に伝わっているようで

呼吸をするたび びくっびくっと 体が反り 魚のように跳ねた

ばああ ばああ 

大きく息をするその姿に当直の医師が慌てて駆けつけ 

緊急蘇生処置を施すため 光子やハルは一旦病室の外に出された


2時間後 医者に呼ばれて 病室に入った 基次の動かなくなった姿を見た瞬間

光子はとっさに背を向けた

「嫌だ 」 

涙は見せていたが なにか気味の悪いものから目を背けるようなそんな姿勢だった

二人の娘たちも泣いていた 

ハルも基次のその姿に全身から震えがおさまらなかったが 

病室から出る光子とその娘たちを尻目に

死に水を取り 病室の後片付けを始めた

涙はださない 絶対に流すもんか 

何故かハルはそう感じていた 

光子はハルのこの日の行動が気に入らなかったようだ
 
「あんたは いざと言う時頼りになると思っていた でもだらしが無い 」

最初ハルは 何故こんな言われ方をするのかわからなかった

おそらく基次が蘇生処置を施される間 落ち着きなく動き回っていた事を 責めていた様子であった

光子がこう言うと 光子の忠実な下僕である 姉の晴美も

「そうよ パパに悪いと思わないの 」

とまたハルの罪悪感を掻き立てるような発言をする 
1 | 2 次ページ >> ▼ /
powered by Ameba by CyberAgent