けがをした古波蔵さんが搬送された県立南部医療センター・こども医療センターには、家族や会社の同僚らが駆け付け、けがの処置が終わるのを心配そうに待っていた。家族も同僚も無言でうつむき、重苦しい雰囲気が漂った。

　父親（５２）は病院から連絡を受け、午前九時半ごろに駆け付けたという。「本人と話ができていないので、話をするまで落ち着かない」と、不安そうな表情を浮かべた。

　同僚の男性（３０）は「命に別条はないと聞いているが、安否が心配だ。今まで作業中に不発弾が爆発した例はない。磁気探査はされているだろうが、今後は仕事自体に不安を覚える」と心配そうに話した。