両親の不法滞在を理由に国外退去を命じられているフィリピン国籍の少女の問題です。東京入国管理局は、出頭した少女の両親に対し、1か月の滞在期間の延長を認めましたが、少女本人は認められたとしても、両親は難しいという姿勢を示しました。
「明日にならないで、このまま時間が止まってほしい。やっぱり友達も言ってますね。1月14日が来てほしくないって」(カルデロンのり子さん)
国外退去を命じられているフィリピン国籍の少女、カルデロンのり子さん(13)の両親は、14日午前10時半頃、東京・港区の東京入国管理局へ出頭しました。
日本で生れ育ったのり子さんは、言葉も文化もわからないフィリピンへ送還しないでほしいとして、法務大臣が裁量で日本に残ることを認める「在留特別許可」を求めています。
一家に対し、入国管理局は去年11月までに国外退去するよう命じていましたが、その後、およそ1か月半の延長に応じ、14日がその期限となっていました。
両親と一緒に出頭した弁護士によりますと、在留特別許可の審査にまだ時間がかかるとして、入国管理局は、来月13日までの1か月の滞在期限の延長を認めました。
しかし、その際、入国管理局の担当者は、「家族3人一緒に暮らしたいのなら、フィリピンに帰ったらどうか」などと述べ、「のり子さん本人に在留特別許可が認められたとしても、両親については難しい」という姿勢を示したということです。(14日11:38)