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フランス:産後5日で出勤、早すぎましたか 法相・議論の的

 【パリ福井聡】フランスのラシダ・ダチ法相(43)が出産から5日後に勤務を再開し、国内で「早すぎるのでは」と議論を呼んでいる。

 法相は今月2日にパリの病院で女児を初出産し、7日に病院からエリゼ宮での閣議に直行。記者団の問いに「大丈夫、元気よ。ありがとう」と答えた。理由は明らかにしていないが、多産で産後すぐに働いた母親の姿が記憶にあるといわれる。

 フランスでは妊娠・出産に16週間の休暇が保証され、通常は産後に10週間休む。管理職は対象外だが、女性権利団体は「雇用側は今回の例で女性労働者の出産休暇に圧力をかけてくる」と反発。産婦人科医も「産後数週間は休養すべきだ」としている。

 世論調査によると、法相の勤務再開について、女性の60%、男性の51%が批判。賛成は全体の33%にとどまる。

 ダチ氏は父がモロッコ、母がアルジェリア出身の移民2世で、12子の2番目。サルコジ大統領にアラブ移民系初の閣僚に抜てきされた。未婚で妊娠、出産し、父親を公表していない。

毎日新聞 2009年1月14日 東京朝刊

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