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ホームレス襲撃:「抵抗されない」と暴行 高本容疑者が供述--国立事件

 東京都国立市のホームレス襲撃事件で、殺人未遂容疑で逮捕されたフリーター、高本孝之容疑者(36)=多摩市連光寺2=が「恨みはなかったが、ホームレスなら暴行しても抵抗されないと思い襲った」などと供述していることが警視庁幹部への取材で分かった。周囲との人間関係を巡るあつれきなど事件を引き起こす最終的なきっかけがあったとみて、警視庁は高本容疑者をさらに追及する。

 逮捕容疑は、昨年6月20日午前4時25分ごろ、国立市谷保の石田大橋下の多摩川河川敷で男性(当時63歳)の頭部を鉄パイプのようなもので数回殴って約2週間のけがをさせたとしている。

 捜査幹部によると、高本容疑者は逮捕直後は否認していたが、その後の調べに「鉄パイプで何度か殴り、現場付近に捨てた」と容疑を認めた。さらに「ホームレスは寝ていることが多いため襲った。特別な恨みはなかった」と供述したという。

 捜査1課によると、高本容疑者の関係先から押収したジーパンに付いていた血液と、今月2日に世田谷区喜多見3の東名高速高架下で殺害された住所不定、無職、近藤繁さん(71)の血液のDNA型が一致しており、警視庁は今月中にも殺人容疑で再逮捕する方針を固めている。

 しかし、高本容疑者は近藤さん殺害や昨年3月以降、都内の多摩地区で他に計4件発生した一連のホームレス襲撃への関与は否定しているという。【佐々木洋、古関俊樹、神澤龍二】

毎日新聞 2009年1月14日 東京朝刊

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