中核病院に望むことは―。西北五地域の自治体病院機能再編成による中核病院建設について、地域住民は専門外来と救急医療体制の充実を望んでいることが、地域住民でつくる西北五地域医療研究会(対馬逸子会長)が行ったアンケートで分かった。同会はアンケート結果を受けて2月7日、機能再編成の事業主体であるつがる西北五広域連合や西北中央病院、県医師会、市から関係者を招き地域フォーラムを開き、相互で地域医療の将来展望を見いだす足がかりにする。

 アンケートは中核病院建設地が五所川原市役所周辺に決まったことを受け昨年10―11月に実施。西北五地域2市4町の20代から70代までの207人を対象に行い、全員から回答を得た。質問は現在の医療機関と中核病院についてを大きな項目とし、合計で8問を設けた。
 現状については、西北五地域の医療機関で「不便を感じた」とした人が52%とほぼ半数。特にがんや脳血管疾患で不便を感じている人が多かった。
 中核病院に期待する役割としては(1)専門外来の充実(2)スーパードクター招へい(3)救急医療体制の充実(4)大学病院並みの設備(5)かかりつけ医との連携(6)その他―の6点から2つ選択してもらったところ、専門外来と救急医療体制の充実が同数でトップとなった。
 現在、中核病院については建設地やベッド数、診療科が決まっている。今後について、対馬会長は「記述式の自由回答で、住民が中核病院の構想についてほぼ知らないことが分かった」とし「もっと情報を公開して住民の声を取り上げていってもらいたい」と話した。
 同会は2月7日午後1時半から、五所川原市のエルムの街ショッピングセンター2階のエルムホールで、第4回地域医療フォーラムを行う。つがる西北五広域連合事務局から説明があるほか、同連合の棟方昭博顧問や西北五中央病院の相沢中院長、県医師会の和田一穂常任理事らがパネリストとして参加する。参加は無料。問い合わせは同会事務局角田さん(電話080―3195―4036)へ。