岡山放送局

2009年1月13日 19時26分更新

岡大が助産師など育成研修へ


全国的に産婦人科医の不足が問題となっていることなどを受け、岡山大学は産科医療の担い手となる助産師や看護師の技術を高める研修を行うことになりました。

この研修は岡山大学が主に西日本の助産師や看護師らを対象に平成21年度に1年かけて行うものです。

20人程度を募集し、半日間の講義を15回にわたって開くほか、病院での実習も行います。

講義や実習では、現役の産婦人科医などの指導のもと、胎児の成長の具合や異常の有無を調べる超音波検査の技術を身につけます。

また、母親が子育て中にうつ病になったり、子どもを虐待したりしないよう手助けをする方法や、不妊症だったり死産を経験したりした母親への精神的なケアの方法などを学ぶことになっています。

研修を主催する中塚幹也教授は、「助産師や看護師に一定の役割を担ってもらうことで医師の負担を軽減し、産科医療の底上げにつなげていきたい」と話しています。