大阪府の橋下徹知事は13日、自民党からの離党を表明している渡辺喜美元行政改革担当相(56)と11日に府内で面会したことを明らかにした。各首長と連携して政策提言に取り組む意向を示している渡辺氏からの“誘い”に対して、橋下知事は「麻生政権を支えると宣言した。府の政治状況として自民党、公明党との関係もあるので、直ちに運動に乗っかることはできない」と述べた。
橋下知事は、渡辺氏と約4時間会談したとし、「考え方はごもっとも。それで日本を変えてもらいたいという思いがある」と述べ、「霞が関」解体や公務員改革、地方分権についての考え方は同じとした。しかし、「渡辺さんが麻生政権に反発しているというように国民にイメージが発せられると、マイナスになることは非常にもったいない」とした上で、渡辺氏の動きに同調する考えがないことを示した。
一方、渡辺氏は13日午前、民放番組に出演し、離党後は政治主導や地方主権の実現を旗印に、地方自治体の首長や有識者らでつくる「国民会議」を発足させる考えを強調。国民会議が政党に発展する可能性については「政党は有力な手段だ」と述べ、新党結成も視野に入れて活動する意向を示した。
渡辺氏は出演後、国民会議の立ち上げ時期について、「オールジャパンでの展開は時間がかかる。まず準備会議ぐらいは今月中に行いたい」と、記者団に語った。
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