25分40人でも…5歳児死亡
12日夜、札幌の入浴施設で死亡した5歳の男の子…警察は、浴槽でおぼれた可能性が高いとみて調べています。
母親が目を離してから25分…当時、40人の人がいましたが、誰も男の子の「異変」に気づきませんでした。
苫小牧の保育園児、八木義樹ちゃん5歳。
休日の夜、家族で出かけた札幌の入浴施設で幼い命を落としました。
義樹ちゃんは12日午後9時まえ、札幌・北区の「シャトレーゼガトーキングダムサッポロ」で、女性浴場の浴槽の中に仰向けで沈んでいる状態で見つかりました。
偶然居合わせた看護師らが人工呼吸を施し、病院に運びましたが、まもなく死亡が確認されました。
ガトーキングダムによりますと、義樹ちゃんは午後8時半ごろ、脱衣場の近くで母親や弟と「歩行浴」を楽しんでいました。
母親が壁側にあったイスを取りに行って戻ったところ、義樹ちゃんの姿が消えていたということです。
その間、わずか数秒の出来事でした。
母親と離れてから25分後、20メートルほど離れた浴槽で義樹ちゃんが沈んでいるのを女性従業員が発見しました。
義樹ちゃんが発見されたとき、同じ浴槽に女性1人が入浴していましたが、義樹ちゃんが沈んでいることに気づきませんでした。
当時、女性浴場にいた40人の入浴客は、誰一人として異変に気づきませんでした。
警察によりますと、義樹ちゃんは身長が108センチ、浴槽の深さはおよそ80センチでした。
義樹ちゃんは苫小牧市内の保育園に通っていました。
きちんと挨拶のできる元気な子だったといいます。
警察は遺体を司法解剖した結果、死因は浴槽で溺れた「水死」の可能性が高いと発表しました。