あの名コンビがニンテンドーDSでも! 『相棒DS』制作発表会見が開催
●全編実写のオリジナルストーリーで描かれる新たな『相棒』
2時間ドラマから始まり、その後レギュラー放送、映画化、さらにはスピンオフ作品も制作されるなど、シリーズを重ねるごとにその人気を拡大しているテレビ朝日のテレビドラマ『相棒』。新たな“相棒”が登場する第7シーズン後半のレギュラー放送開始を翌日に控えた2009年1月13日、同シリーズの新展開が発表に。ニンテンドーDS用ソフト『相棒DS』が、2009年3月5日にテクモから発売されることが明らかになった。
『相棒DS』制作発表記者会見 | |
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ストリーミング再生 |
▲第7シーズン後半のレギュラー放送開始直前に、ゲーム化が決定! |
都内にあるテレビ朝日本社で開催された制作発表会見には、テレビ朝日からドラマ『相棒』でチーフプロデューサーを務める松本基弘氏、テクモからは『相棒DS』のプロデューサーを務める設楽昌宏氏が出席。『相棒』ゲーム化の舞台裏などについて語った。
設楽氏によれば、今回のプロジェクトはもともとドラマの大ファンだったという同氏からの働きかけでスタート。「よくできたドラマなので、いち開発者としてぜひゲーム化したいと思いました」(設楽)という持ちかけに対して、松本氏が「『相棒』ワールドをさらに広げるひとつのいい手だと思った」という形で快諾したとのことだ。
▲ドラマ『相棒』チーフプロデューサーの松本氏。「『相棒』をその人なりに楽しめる、すごいものを作っていただいたと思う」と、ゲーム化の喜びを語った。 |
▲設楽氏は『DS西村京太郎サスペンス』シリーズのプロデューサーを務めた実績を持つ。どちらも推理物作品ということで、『相棒』でもそのノウハウが活かされることになりそうだ。 |
ゲーム内容はタッチアクションで進めるアドベンチャーゲーム。特徴的な部分としては水谷豊演じる“杉下右京”と寺脇康文演じる“亀山薫”の主役コンビを始め、全編をとおしてドラマと同じ役者たちが実写で登場する点が挙げられる。「『相棒』の世界観を再現する上で欠かせない」と設楽氏が語るこの実写取り込みでは、静止画だけでなく画像の切り替えによって動きも表現。もちろんセリフも実際の役者たちが演じており、動きと声の合わせ技で『相棒』の世界にどっぷりと浸かれる仕様になっている。もうひとつの注目ポイントは、オリジナルストーリーの採用。全3編の新規ストーリーが収録される模様で、シナリオの制作にあたっては松本氏も監修を行っており、ファンも納得の仕上がりになりそうだ。そのほか、事件の核心に迫るときなどに飛び出す杉下右京の名セリフ「ひとついいですか?」を元にしたシステム“ひとつだけボタン”など、ドラマを観たことがある人なら思わずニヤリとしてしまう要素がふんだんに盛り込まれている。
▲タッチペンで手がかりを捜し、有力な証拠が見つかったら推理を開始。仮説を重ねるなど『相棒』と同様の捜査方法で犯人を追い詰めていくのだ。 |
▲発売は2009年3月5日を予定。価格は4980円[税込]となっている。 |
ゲームモードとしては、上で説明したオリジナルストーリーが楽しめる“ドラマモード”のほかに、ドラマ『相棒
season1』〜『相棒 season5』の中から人気作や節目となった重要な物語を文字とビジュアル、サウンドで楽しむことができる“ノベルモード”、『相棒』にちなんだミニゲームが楽しめる“おまけモード”も収録している。ちなみに松本氏が「くだらないですよ(笑)」といち押ししたのは、おまけモード内にある“組織犯罪対策5課・課長
角田六郎ミニゲーム”。これは特命係のふたりからバレないように、同係のコーヒーサーバーからコーヒーをもらってしまおうというもの。おまけモードにはミニゲーム以外に、『相棒』に関する情報が閲覧できる“『相棒』用語辞典”も入っているので、ドラマを観たことがない人でもすんなりと世界へ入り込めそうだ。
▲テクモでは今回のような動きのある実写取り込みを“ライブモーション”と呼んでいるそうで、設楽しは「自分のためだけに演じてくれているのでは、と、リッチな気分になれる」とその完成度の高さに胸を張った。 |
会見の最後には、特別ゲストとして杉下右京役の水谷豊が登場。「いろいろと『相棒』にまつわるグッズが出て、ついにDSですから……いつか俳優を辞めたときの自慢話がまたひとつ増えました(笑)」とゲーム化決定の感想についてジョークを交えつつ披露した。現在はほとんどゲームを遊ばないという水谷だが、かつては「『ドンキーコング』に燃えたことがある」という意外な一面も。『相棒DS』が発売された際には「『ドンキーコング』以来、やってみようかと思います。撮影所などでやるのはアレなので……オフの日にやってみたいですね(笑)」とひさしぶりにゲームへ挑戦する考えがあることも明かした。ゲームの収録に関する話では、さまざまなパターンの「ひとつだけ」を撮ったことなどを紹介。「ゲームの世界の方法論がわかってきましたよ」と、ベテラン役者らしいコメントを残した。
▲ゲーム化された自分を初めて見たときの感想を求められ「不思議ですねえ」と語った水谷。また、実生活で“相棒”にするなら誰がいいですか? という質問に対しては「杉下右京としては誰が来てもそれなりに対応すると思いますが、水谷豊としてはそう簡単に相棒にはさせないぞ、と思いますね(笑)」と回答。 |
▲フォトセッションでは杉下右京のキメポーズも! ちなみに、この制作発表会見のあと、水谷はそのままドラマ『相棒』の撮影へと向かった。 |
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